リコーがセキュリティ管理にElastic Stackを導入し新たな時代へ
リコーのセキュリティ対策とElastic Stackの導入
リコーは近年、セキュリティ脅威に対する対策を強化する中で、Elastic Stackを導入しました。従来の監視システムでは、インターネットを介する広範なエンドポイントにおいて、異常な行動を即座に察知する機能が欠如していました。この課題は、世界的に広がったランサムウェア「WannaCry」の襲撃により顕在化し、リコーは迅速に自社製品向けに複数のセキュリティパッチを配布しました。また、新たに設立されたセキュリティ管理部門では、Elastic Stackをその主軸として活用する取り組みが進められています。
Elastic Stackの採用理由と機能
リコーがElastic Stackを導入した理由は明確です。このオープンソース製品群であるElasticsearch、Kibana、Beats、Logstashを活用することで、無数のデバイスから生成されるログを効率的に収集し、リアルタイムで解析・可視化することが可能になります。特にKibanaは、リコーのITデバイスからのデータを大画面で視覚的に表示し、運用インフラストラクチャーの安全性を一目で確認できるようにしています。これにより、危険な事象に速やかに対応することができ、セキュリティの向上が図られています。
リコーのデジタル推進本部に所属する和久利智丈氏は、「Elastic Stackの導入によって、当社のセキュリティ管理部門は社内外の脅威を効率的に回避・検知し、迅速に対応できるようになった」と述べています。この新しいシステムは、日々変化するグローバルな脅威に対応するための強力な武器となっています。
Elasticの視点から見る取り組み
Elastic創業者でCEOのシャイ・バノン氏は、「リコーのグローバルなITインフラストラクチャーに、Elastic Stackが適用されていることを非常に光栄に思います。セキュリティの課題は、東京からニューヨーク、ロンドンに至るまで、世界中で共通のテーマです。リコーがElastic Stackを用いてこの世界規模の問題に立ち向かっていることは、私たちにとっても嬉しい瞬間です」と述べています。
今後の展望
技術が進化し続ける中、Elasticからは新しい機能やソリューションが日々発表されています。リコーもこれに期待し、さらなるセキュリティ分析のユースケースを模索しています。今後もElastic Stackを通じて、より安全で効果的なセキュリティ管理が実現されることが期待されます。
Elasticの企業情報
Elasticは、データをリアルタイムで処理するためのサービスを提供しており、オンプレミスとSaaSの両方の形態を用いています。検索、ログ、セキュリティ、分析など、多岐にわたるユースケースに対応しています。彼らの技術は今後も多くの企業に影響を与え、セキュリティの進化に寄与することでしょう。
Elastic及び関連するロゴは、Elastic N.V.及びその関連企業の商標または登録商標です。また、その他の企業名や製品名も、所有者の商標である可能性があります。
会社情報
- 会社名
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Elastic N.V.
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX 13階
- 電話番号
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