日トルコ茶文化交流会 〜外交関係樹立100周年を記念して〜
2024年10月14日、東京都渋谷区にあるユヌス・エムレインスティテュート東京にて、日本とトルコの外交関係樹立100周年を祝う「日トルコ茶文化交流会」が行われました。本イベントは、国際茶の湯団体である茶柳会の主催のもと、ユヌス・エムレインスティテュート東京との共同企画で開催され、農林水産省とトルコ大使館の後援を受けています。
茶文化の魅力を体験
この交流会では、両国の茶文化を多角的に楽しむことができ、約40名の参加者が集まりました。特に、日本の伝統的な抹茶文化とトルコのチャイ文化が紹介されました。参加者は座学と実演形式のプログラムを通じて、トルコのチャイの淹れ方や抹茶の点て方を学びました。
イベントの冒頭では、トルコのチャイ文化に関するプレゼンテーションが行われ、トルコでのチャイの歴史や年間消費量などが説明されました。特に2段式やかんを使った伝統的な淹れ方が実演され、適切な蒸らし時間を調整することで、各自の好みに合わせたチャイが楽しめる方法が紹介されました。
次に、抹茶の品種や産地について学び、抹茶を点てる際の温度や泡立てのコツを見ました。これにより、家庭でも楽しめる基本的なポイントを理解し、参加者は実際に抹茶を点てる実演にも参加しました。
異文化が生む新たな楽しみ
また、トルコのお菓子や日本の干菓子とのコラボレーションも行われ、異文化交流から新たなお茶の楽しみ方を体験しました。両国に共通する「おもてなしの精神」を感じながら、参加者はリラックスした時間を過ごしました。
参加者からは「お茶がコミュニケーションツールとしても使われていることが印象深い」「文化交流にはお茶文化が適していると感じた」という声が寄せられました。また、「共通点が多く、日常生活の中で大切なひとときであることが良い」といった感想もありました。このように、両国の茶文化の共通点や違いを学べたことは、参加者にとって大きな意義があったといえます。
今後の展開に期待大
茶柳会では、今後さらに茶文化交流のイベントを計画しています。国際交流を通じて、人と人とのつながりを深め、茶文化の魅力を広めていく活動を続けていくとのこと。もうすでに他国の茶文化を持つ国々とも交流イベントを行う予定であり、今後の展開にも期待が寄せられています。
主催者の一人であるユヌス・エムレインスティテュート東京の岡部誠一氏は、「お茶という身近な素材を通じ、日本とトルコの文化の違いや共通点を体感していただけるイベントを継続して行いたい」と語っています。
一方、茶柳会の代表理事である砂川孔明氏も「外交関係樹立100周年という特別な年にこのようなイベントを開催できて光栄」と述べ、トルコのお茶文化に触れる機会を通じて、両国の文化交流をさらに進めたいという意気込みを語りました。
このイベントは、両国の文化を理解し合う貴重な機会であり、今後の国際交流活動に向けた期待感を大いに高めました。更なるイベント情報は、茶柳会の公式SNSやウェブサイトを通じて配信される予定です。参加者たちはこの貴重な経験を胸に、今後の交流会を楽しみにしています。