株式会社コンテックが新型PLCを発売
株式会社コンテック(本社大阪市)が、CODESYSソフトウェアPLCを搭載した新しいRaspberry PiベースのオールインワンPLC、CPI-PS10CM4を9月26日より自社の通販サイトで発売しました。この新製品は、業界標準となるCODESYSを採用し、さまざまな制御アプリケーションに対応可能です。
CODESYSとは何か?
CODESYSは、世界中の400社以上のOEMメーカーに採用されているソフトウェアPLCで、年間100万本以上が出荷されています。国際標準であるIEC 61131-3に準拠したプログラム言語を使用しており、技術者による操作がしやすく、広い応用範囲を持っています。今回のCPI-PS10CM4は、このCODESYSがプレインストールされているため、ユーザーはすぐに使い始めることができます。
新製品の特長
新型PLCは、Raspberry Piの最新組み込みモジュール「Compute Module 4」(CM4)をベースにしており、高い互換性を有しています。ArmベースのクアッドコアCPUを採用しており、高速かつ効率的な処理を行うことができます。これにより、産業用グレード製品に求められる信頼性や耐環境性を実現しています。
さらに、本製品はHATサイズの拡張ボード「CPIシリーズ」との連携により、I/O機能を自由に拡張が可能です。デジタル入出力やアナログ入出力、カウンタ機能など、多彩な信号入出力を行え、さまざまなニーズに対応します。
産業オープンネットワークに対応
CPI-PS10CM4は、Modbus、EtherCAT、PROFINET、EtherNet/IPなどの産業ネットワーク通信機能が充実しており、既存のFA機器との連携も容易です。また、OPC UAサーバ、Web HMI機能を内蔵しており、IoT機能やDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するオールインワンコントローラとしての役割を果たします。
コンテックの歴史と技術
コンテックは1982年からPCベースの計測制御システムを推進し、技術革新を続けてきました。Raspberry Piの登場によって、さらにコストパフォーマンスやカスタマイズ性が向上し、計測制御の分野において新たな可能性を切り開いています。これまでに多数の製品を開発し、産業用コンピュータの分野での先駆者とされており、環境、医療、交通、デジタルサイネージ、IoTなどの新しい分野にも進出しています。これからも人々の暮らしをより豊かにするための製品を提供していくことでしょう。
まとめ
新型CPI-PS10CM4は、Raspberry PiとCODESYSのテクノロジーが融合し、さまざまな産業用制御システムに対応できるワンストップソリューションを提供します。計測や制御のさらなる効率化を目指す企業や技術者にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。