愛知県岩倉市がゼロカーボンシティに向けた新たな連携協定を締結

愛知県岩倉市がゼロカーボンシティに向けた連携協定を締結

愛知県岩倉市は、環境問題への取り組みを強化するため、大垣共立銀行、株式会社バイウィルとの連携協定を結びました。この協定は、カーボンニュートラルを実現するために重要なステップとなることが期待されています。

連携協定の内容

この協定において、三者はさまざまな環境価値を創出し、流通させることを目指しています。特に注目すべきは、J-クレジットの活用です。J-クレジットは、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの利用によって得られた温室効果ガスの削減量を証明する仕組みで、他の企業に売却可能であるため、地域の脱炭素化を促すきっかけとなります。

具体的には、以下の4点が協力の主な内容とされています。
1. 環境価値の創出
2. 環境価値を基にした新ビジネスモデルの構築
3. 市民や企業への意識啓発
4. その他、ゼロカーボンシティの実現に資する取組への支援

岩倉市の背景と取組み

岩倉市は、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目標とした「ゼロカーボンシティ」を宣言しています。市役所を含む19の公共施設のLED照明化や、企業と協力した家庭用太陽光発電の促進など、取り組みは多岐にわたります。また、地元の小学生に対して、家庭でできるCO2削減の指導を行う「ゼロカーボンチャレンジシート」も配布されています。これにより市民と県内外の事業者、教育機関などとの連携を強化し、持続可能な社会の構築を目指しています。

さらに、大垣共立銀行とバイウィルも地域の脱炭素を共に進めるため、2023年9月に顧客紹介契約を結び、今回の連携協定への歩みを進めてきました。

今後の展望

三者の協力により、岩倉市の脱炭素化を一層加速することが期待されています。具体的には、LED照明の導入を基にしたJ-クレジットの創出方法を検討しています。将来的には、他の手法も模索していく計画です。

バイウィルは、プロジェクトの登録申請、モニタリング、J-クレジットの販売を一貫して支援し、その販売に関しては大垣共立銀行と連携して地域の脱炭素化を推進します。