廃漁具から生まれたタイルの魅力
渋谷ヒカリエShinQs店にて、レディースファッションブランド「emmi」が環境に配慮した革新的な内装を実現しました。これに使用されたのが、廃漁具から生まれたデザインタイル「amuca®タイル」です。発起人であるamu株式会社は、廃漁網の回収・リサイクルに特化したベンチャー企業で、特に本タイルは、漁網や瓶といった廃棄物を再利用した魅力的な製品です。
サステナブルな製品の提供
今回のamuca®タイルは、焼成工程を経ずに製造されるため、従来の製造方法に比べて環境負荷が大幅に削減されています。具体的には、103.5kgのCO2が削減され、廃棄物の再利用だけでなく、タイル製造時のエネルギー消費も抑えることができました。このような取り組みは、「いらないものはない世界をつくる」というamuのビジョンの一環です。
emmiの理念
emmiブランドの運営元である株式会社マッシュスタイルラボは、環境に優しい商品開発と生産体制の構築に注力しています。リアルファーの使用禁止や、製品へのリサイクル素材の積極的な活用など、自らの取り組みがで環境負荷を軽減し続けています。今回のタイルの採用も、そのブランディングの考え方を体現したものといえるでしょう。
漁業資源の位置づけ
日本の海に漂うプラスチックごみの半分以上は漁業に関連したものであるため、漁具の適切な処理やリサイクルが急務です。amuca®タイルの開発は、そうした問題への解決策でもあります。一般的なセラミックタイルの製造には大量のエネルギーを消費し、CO2排出を伴いますが、amuca®タイルは焼かずに製造されるため、これらの課題を一挙に解決しています。
デザインと実用性
今回のamuca®タイルは、ホワイトを基調にしたシンプルで洗練されたデザインが特徴です。視覚的に美しさを追求しながらも、素材として漁網やガラス瓶を使用することで、環境に対する意識を高めています。また、タイルは店舗だけでなく、什器や家具の素材としても使用可能で、ブランドのメッセージをより多くの人に伝えることができます。
今後の展望
amu株式会社は、展示デザインや空間設計企業を中心にamuca®タイルの販売を進めていく予定です。さらに、タイルを超えたオーダーメイド製品を提供することで、他のブランドとのコラボレーションも視野に入れています。サステナブルな企業として、環境問題への取り組みを強化し続ける姿勢は、今後も多くの支持を集めることでしょう。
emmi 渋谷ヒカリエShinQs店 概要
- - リニューアルオープン日:2025年3月28日(金)
- - 所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ ShinQs 3F
- - 連絡先:03-6427-2975
- - 営業時間:平日・土11:00 - 21:00 / 日・祝11:00 - 20:00
今後も、廃漁具のアップサイクルを通じて、環境に優しい製品の開発を続けるamu株式会社から目が離せません。これにより、持続可能な社会の実現に向けた希望を感じることができます。