広告業界の新たな挑戦
2020-05-19 13:56:11

UN Women、日本におけるアンステレオタイプアライアンス設立の意義と未来

UN Womenが日本で新たな取り組みを開始



2020年5月15日、国連女性機関であるUN Womenの日本事務所は、日本アドバタイザーズ協会(JAA)及び日本経済新聞社(日経)との協力により「アンスレテオタイプアライアンス日本支部」を設立したことを発表しました。この動きは、ジェンダーに基づく固定観念に挑戦し、広告やメディアコンテンツにおける有害な表現の排除を目指しています。

アンスレテオタイプアライアンスとは?



アンスレテオタイプアライアンスは、さまざまなメディアと広告が持つ固定観念を見直し、より平等で多様性のある表現を模索するための国際的なプラットフォームです。UN Womenが主導し、ゲンダーに基づく差別や偏見に立ち向かうことで、より良い社会の実現を目指しています。

この活動により、特に女性の地位向上とエンパワーメントを追求し、ネガティブなマスキュリニティ(男らしさ)の概念にも取り組むことが求められています。日本支部の設立は、国際的な取り組みに参加する新たなステージを迎えました。

日本における取り組みと初期メンバーの参加



日本支部の設立にあたり、すでに数社の民間企業が初期メンバーとして参加の意向を示しています。JAAは、広告業界の発展を目指す公益社団法人であり、日経は日本最大のビジネスメディアとして293万以上の有料購読者を抱えています。

彼らとの提携によって、プロジェクトが推進され、さまざまな勉強会やオンライン研修が企画される予定です。これにより、広告とメディアの世界で進化を促進することが目指されています。

過去の成果と今後の展望



アンステレオタイプアライアンスは過去3年間にわたり、国際的な成功事例を築いてきました。たとえば、カンヌライオンズ広告賞では、偏見を打破するための審査基準が設けられ、ブラジルやトルコ、南アフリカなど多くの国に支部が設置されました。これに続き、日本も世界第3位の広告市場としてこの活動に参加する意義は極めて大きいと言えるでしょう。

将来に向けた期待



UN Women日本事務所の石川所長は、広告とメディアがコミュニケーションの場を提供し、ジェンダー平等の達成に向けた重要な役割を果たすことを期待しています。「SDGs目標の2023年までの達成には時間がありません。多くのパートナーが新しい考えを持ち寄り、共に歩んでいくことが求められます」とコメントしています。

また、JAAの伊藤理事長や日経の平田専務取締役もこの運動の重要性を訴え、社会全体が新しい価値観を取り入れることの必要性に向けて積極的に発信しています。

参加者の募集と今後の活動



UN Women日本事務所は、今後も民間企業の参加を呼びかけ、創造的な業界でのアンコンシャスバイアスの克服に向けてリードしていくことを目指しています。幅広い業界がこの取り組みに参加することで、より健全で持続可能な社会への一助となることでしょう。

本活動に興味を持った企業や団体は、キャンペーンの詳細を知るためにUN Womenの公式ウェブサイトを訪れることをお勧めします。この取り組みがもたらす変革は、今後の日本社会において大きな意味を持つことになるでしょう。

会社情報

会社名
国連女性機関 日本事務所
住所
東京都文京区春日1‐16‐21 文京シビックセンター1階
電話番号
03-6801-8511

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