鞍馬天狗誕生100周年記念展示の魅力
2024年8月31日から2025年1月5日、横浜の港の見える丘公園に位置する大佛次郎記念館で、鞍馬天狗の誕生100周年を祝い特別展示が行われます。この展示では、1924年に大佛次郎が初めて創作した小説『快傑鞍馬天狗 鬼面の老女』から始まる鞍馬天狗の物語が、さまざまな資料を通じて紹介されます。
1. 鞍馬天狗の誕生とその後の影響
大佛次郎は、幕末に活躍した正体不明の剣士、鞍馬天狗を描くことで多くの人々の心に残るヒーローを創り上げました。このキャラクターは、以降40年にわたり続編が書かれ、映画や漫画など多岐にわたるメディアで表現され続けました。特に映画界では、嵐寛寿郎ら、多くの名優がこの役を演じ、その存在感を広めていきました。
2. 展示の見どころ
展示では、鞍馬天狗に関連した初公開の資料も多数登場します。
- - 「鞍馬天狗」自筆原稿の展示:草稿や書き損じなど、創作の裏側を探る貴重な資料が披露されます。特に、1947年戦後初の鞍馬天狗作品である「新東京絵図」は必見です。
- - 玩具や映画ポスターのコレクション:日本屈指の鞍馬天狗マニア、磯貝宏國氏のコレクションから厳選された大量の玩具や映画チラシも展示され、訪れた人々に懐かしい想いを呼び起こすことでしょう。
3. 関連イベント
多くの関連イベントも計画されています。
- - 鞍馬天狗「地獄太平記」クイズ:シリーズ最終作を基に、館内をめぐりながらクイズを解いて楽しく学びます。
- - 映画上映と講演会:2024年9月21日には、映画「鞍馬天狗大江戸異変」の上映後に、当館研究員による講演も予定されており、鞍馬天狗の誕生100年を共同で祝い楽しむ機会が提供されます。
- - シティガイドツアー:横浜が舞台となっている「鞍馬天狗」シリーズをめぐるガイドツアーも実施される予定で、参加者には大佛夫人ゆかりのチーズケーキとコーヒーも楽しめます。
4. 訪れる人へのお得情報
この展示は一般の大人が200円で入館可能で、中学生や65歳以上の横浜市在住者は特別割引が適用されます。また、毎月23日は高校生無料となっており、若い世代にも門戸が開かれています。
この機会に、鞍馬天狗の魅力を再発見し、展示やイベントとともに鞍馬天狗の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。華やかで感動的な物語の背後には、長い歴史と多くの人々の思いが秘められていることを感じられるでしょう。
開催情報
- - 会期:2024年8月31日~2025年1月5日
- - 場所:大佛次郎記念館(横浜・港の見える丘公園)
- - 休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌火曜)
- - 観覧料:大人200円、中学生以下無料
- - 主催:NPO法人 横浜山手アーカイブス
現代に受け継がれる鞍馬天狗の魅力を体感し、永遠のヒーローを祝うこの一大イベントに、ぜひ足を運んでください。