組込みシステム開発が進化!イー・フォースの新たな挑戦
イー・フォース株式会社は、東京都中央区に拠点を置き、組込みシステム向けのオペレーティングシステムやミドルウェアの開発を手掛ける企業です。最近、同社は高い柔軟性と性能を兼ね備えた組込みシステム開発を加速するために、リアルタイムOS「μC3/Standard」をNios® Vプロセッサーに対応させることに成功しました。この新たな取り組みにより、開発者はよりシームレスに高機能なシステムを構築できるようになります。
Nios® Vプロセッサーとは
Nios® Vプロセッサーは、Altera社によって開発された次世代のソフト・プロセッサーで、オープンソースのRISC-V命令セットアーキテクチャを採用しています。このプロセッサーはFPGA向けに設計されており、柔軟性の高いデザインが可能です。イー・フォースは、このNios® Vに対応することにより、ユーザーがより簡単にシステムを移行し、開発の効率を大いに向上させることを目指しています。
μC3/Standardの特長
同社が提供する「μC3/Standard」は、μITRON4.0のスタンダードプロファイルに準拠した、32/64ビットプロセッサー向けのリアルタイムOSです。このOSは、割込み応答性を重視した設計が特徴であり、個々の要求に対応できる高性能な制御が可能です。特に、割込み禁止区間をできる限り少なくすることで、リアルタイム性の確保を図っています。
今回のNios® Vプロセッサーへの対応により、開発者はオープンなRISC-Vアーキテクチャのもとで、よりシームレスにシステム開発を行うことができます。FPGAの柔軟な設計能力を活かし、各種アプリケーションに対応する高効率なソリューションを提供します。
その他の製品ラインアップ
イー・フォースの製品シリーズには、RTOSとLinuxの共存を実現した「μC3+Linux」や、AMP型のマルチコア拡張を加えた「μC3/Standard+M」など、さまざまなソリューションが用意されています。これにより、ユーザーはプロジェクトのニーズに応じて最適な選択が可能です。
イー・フォース株式会社について
イー・フォース株式会社は2006年に設立されて以来、組込みシステム向けのソフトウェア開発を主な事業として行っています。リアルタイムOS「μC3」シリーズは、産業機器や医療機器、IoT製品、自動車など、多様な分野で採用されています。
近年はBLEやWi-Fiなどの無線通信ソリューションの開発を進めており、機能安全認証の取得を目指すメーカーを支援する製品の提供にも力を入れています。イー・フォースは、今後も業界のニーズに応えつつ、革新的な技術を提供していくことでしょう。
会社情報
- - 所在地: 東京都中央区日本橋富沢町5-4 ゲンベエビル
- - 代表者: 代表取締役與曽井 陽一
- - 設立: 2006年12月
- - 電話番号: 03-5614-6918
- - URL: https://www.eforce.co.jp
- - 事業内容: 組込みシステム向けソフトウェアの開発・販売・サポートなど