ゲットワークスが新たな可能性を切り開く
株式会社ゲットワークスは、NVIDIA GPU Blackwell B200(以下「B200」)搭載サーバーの運用を新潟県湯沢町にある「湯沢GXデータセンター」で開始しました。このデータセンターは、株式会社GXテクノロジーとの共同プロジェクトとして運営されており、先進的なテクノロジーを活用したコンテナ型のデータセンターです。
B200サーバーの革新
B200サーバーは、前モデルであるNVIDIA GPU H200(以下「H200」)と比較して大幅な性能向上を実現しています。具体的には、演算能力やメモリ容量が向上し、生成AIの推論処理や学習時間を大幅に短縮することが期待されます。メモリ容量は約27%増の179GB、メモリ帯域は約67%向上の8TB/sを実現しており、効率的なデータ処理が可能です。
また、アーキテクチャの刷新により、電力効率も改善されており、電力消費の増加を最小限に抑えつつ、高い処理能力を確保しています。今の時代、エネルギー効率や運用コストは重要な要素であり、B200は次世代の生成AIインフラを支える中核GPUとしての役割が期待されます。
検証・開発環境の提供
生成AI技術が進化する中で、企業や大学、研究機関はAIの活用を模索しています。ゲットワークスは、新規や追加のGPUサーバー導入を検討中の団体に対して、このB200サーバーを用いた検証・開発環境を提供し、各所のニーズに応じた環境構築をサポートします。利用者はピーク時の1台(GPU×8枚)単位での占有貸しや、GPU1枚単位での共有貸しの選択が可能です。
サーバースペックの詳細
B200サーバーの設計は、最新のテクノロジーを取り入れた高性能な仕様となっています。主なスペックは以下の通りです:
- - GPU: HGX B200 SXM×8(Total Memory: 1,440GB)
- - CPU: Intel Xeon 6767P 64C/128T, 2.4GHz×2
- - Memory: 64GB DDR5 4800×32(Total 2.0TB)
- - Storage: 960GB NVMe SSD×2
- - Storage: 7.68TB U2 NVMe SSD×8
- - NIC: Dual port 10GbE RJ45×1
- - HCA: Single port NDR400 OSFP ×8
この環境においても、ユーザーが独自にストレージやネットワーク機器を持ち込むことで、カスタマイズされた検証環境の構築が可能です。また、水冷サーバーの導入準備も進められており、さらなる性能向上が見込まれています。
ゲットワークスの概要
株式会社ゲットワークスは2002年に設立され、現在では3,000台以上のサーバー、1万枚以上のGPUを展開する実績を誇ります。また、省エネや再生可能エネルギーの活用についても積極的に取り組み、地方自治体との協力を通じて、エコフレンドリーなデータセンターの構築を進めています。全社的に完全自社設計・国内生産を行い、短納期でのデリバリーを実現し、新たなビジネスモデルの構築に寄与していきます。
今後の展望
ゲットワークスは、これからも新しい技術の導入とサービスの向上を目指し、国内外のAI導入を加速させることに注力していきます。今回のB200サーバー導入を皮切りに、さらなる革新を追求し、顧客ニーズに応えていくことで、次世代のAI環境を切り開いていく所存です。