地元密着の新商品、海香るサバのオイル漬け
秋田県に位置するにかほ市。ここでは地域の魅力と生徒たちのチャレンジが交差し、新たな商品の開発が行われています。仁賀保高校とあきた海ごみゼロプロジェクトが手を組み、完成させたのが「海香るサバのオイル漬け」です。2024年10月20日、道の駅象潟「ねむの丘」にて販売会が行われ、地元の人々にその成果を披露しました。
地域探究活動の一環として
仁賀保高校に通う生徒達は、地域に根ざした探究活動を行っており、地域行事のポスター制作やプログラミング教室など様々な活動を通じて地域貢献をしています。今回、生徒達の手がけたプロジェクトは、地元で獲れる鮮魚を用いた商品開発です。生徒達は、地元の漁港や企業のアドバイスを受けながら、最終的に使用する魚をサバに決定しました。
生徒達は、アジやイカ、タイなど他の魚種も検討したものの、安定供給できるサバに落ち着いたのです。特に、パッケージデザインには地元の特産品であるローズマリーを取り入れ、可愛らしいビジュアルに仕上げました。これにより、ただの商品のオイル漬けではなく、地元の風味も表現された特別な一品となったのです。
目を引くパッケージとおいしさ
「海香るサバのオイル漬け」の販売会は、道の駅象潟「ねむの丘」で開催され、多くの人々が訪れました。生徒達は、商品を手に取ってくださったお客さまに対して、一生懸命に商品説明を行なっていました。その結果、販売会には約204個が販売され、来場者からは大好評を得ました。
お客さまの反応も非常に良く、次のような声が寄せられました。
- - 「かわいいパッケージだけど、本当に味も楽しみです。」
- - 「にかほの風味がここに詰まっていますね!お土産として購入しました。」
- - 「コラボ企画って面白くて購入しちゃいました!」
これらの感想からも、地元の商品に対する愛着と期待が感じられます。
海洋ごみ削減の重要性
今回の活動は、単なる商品開発に留まりません。あきた海ごみゼロプロジェクトと連携し、海洋ごみの問題についても意識を高めることが目的となっています。日本海に面する秋田県は、海岸線が長く、環境問題は無視できない現実です。
同プロジェクトは、地域企業や学校、行政などが連携することにより、海洋ごみを減少させ、持続可能な地域を実現することを目指しています。生徒たちは自分たちが地域の未来を支える一員であると実感しながら、このプロジェクトに参加しています。
未来への希望
今回の「海香るサバのオイル漬け」は、仁賀保高校の生徒達の努力を象徴する一品です。彼らの取り組みが地域の活性化に繋がることを期待し、さらなる商品開発やイベント開催が待たれます。地域の特色を生かした商品を通じて、次世代を担う若者の力を感じることができる今日この頃です。