地質学の未来を築く！受賞者たちの防災教育への情熱

日本応用地質学会表彰が行われ、3名の受賞者がその功績を称えられました。この表彰は、自然災害の脅威への意識を高めるための彼らの情熱と努力を表す重要な機会となりました。

高嶋哲夫氏の取り組み

小説家である高嶋哲夫氏は、「東京大洪水」「首都崩壊」「富士山噴火」などの著書を通じて、一般市民に防災意識を促しています。これらの作品は、ただのフィクションではなく、我が国における大規模な自然災害の現実を反映したものであり、防災に対する具体的な知識や備えの重要性を訴えています。

高嶋氏は受賞に際して、「災害については技術が進む中で、社会がどのように向き合うかが重要」と語り、今後も防災と減災に関する情報の取得を希望しています。

こどものためのジオ・カーニバル企画委員会の貢献

次に、こどものためのジオ・カーニバル企画委員会も表彰されました。彼らは天文や気象、地質、環境、防災に関する様々な活動を通じて、子どもたちに地学への興味を育む努力を惜しまず続けています。

今年はコロナ禍の影響で開催が難しかったものの、来年には21回目のジオ・カーニバルを計画しているとのことです。このイベントは、防災教育の重要性を実感させる場となるでしょう。企画委員会は今後も防災意識を育て、次代を担う子どもたちへの教育を続けていく所存です。

AICJ鴎州学園の取り組み

最後に、AICJ鴎州学園中学・高等学校が表彰されました。彼らは広島土砂災害を受けて、防災意識を高めるために防災絵本「にげて！」を作成しました。これは、教員と生徒が一体となって行ったプロジェクトであり、地学教育が防災にどのように寄与できるかを示す好例です。

受賞者たちは、これからも様々な取り組みを通じて、一般市民の災害意識を高める活動を続ける意志を固めています。また、「にげて！」の英訳を目指すことで、さらに多くの人々にそのメッセージを届ける計画もあります。