ロボット施工の未来
2018-05-16 13:30:03
AI技術搭載の施工ロボット「Carry」と「Shot」が協力する未来の建築現場
未来の建築現場を変える施工ロボットの登場
建築施工分野に革命的な変化をもたらす新鋭のロボット、CarryとShotが登場しました。これらのロボットは、先進的なAI技術を搭載し、他のロボットとコミュニケーションを取りながら共同作業を行う能力を持っています。これにより、最適化された施工が実現されるのです。
自律して行動する施工ロボット
基本的な施工作業において、人間同士が互いに声を掛け合い、位置や作業状況を確認することは重要です。CarryとShotもしかり、お互いに情報を伝え合いながら、自分たちの行動を判断していきます。これにより、施工の進行が途切れることなく、スムーズに行えるのです。
例えば、Carryが持つ石膏ボードのサイズをShotに伝達し、作業の優先順位を考えることで、互いにどの方向に避けるべきかを議論します。この協調作業により、施工の効率が飛躍的に向上します。
安全性と精確性を両立
施工現場では、様々な条件が変化する中で作業が行われます。Carryは、足元が不安定な状況でも自在に動き回り、必要な精度を維持しながら作業を行います。特に天井へのビス打ちなど、細かな作業を高い精度でこなす能力は、人間の作業員と同等と言えるでしょう。
情報の認識と共有
施工箇所の認識についても、Carryがその役割を担っています。人の目でサイズを計測するのに代わり、Carryは天井の位置を正確に把握。その情報を基に、石膏ボードに必要なサイズをShotに提供します。このように、人間との協力によって、施工において発生する隙間や重なりを防ぎ、精度の高い作業が可能になるのです。
簡便さと頑強さを兼ね備えたデザイン
個人住宅用の施工ロボットとして、CarryとShotは運搬のしやすさを追求したデザインが施されています。作業現場に容易に運ばれ、短時間で組み立てが実現可能です。そして、これだけの機能性を持ちながら、従来の施工工数をほぼ変わらずに保つことができます。Carryは重さに関係なく対応できるため、あらゆる状況において柔軟に機能します。
背景にある施工業界の課題
このビジョンを実現するための背景には、建設業界での施工従事者の不足が挙げられます。積水ハウスが懸念するその問題に対応すべく、運搬や設置が容易で、高性能な小型ロボットの開発が求められました。CarryとShotは、このニーズに応えるべく設計され、ロボット同士が自発的にコミュニケーションしながら作業を行うようになりました。
会社概要
CarryとShotを開発した株式会社テムザックは、2000年に福岡県で設立され、サービスロボットのパイオニアとして注目を集めています。スマートモビリティや医療シミュレーションなど、多岐にわたるロボットを開発・販売しており、国内外に5拠点を展開しているグローバル企業です。今後、CarryとShotが建築現場でどのように活躍していくのか、引き続き注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社テムザック
- 住所
- 京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町689番地1
- 電話番号
-
075-748-0856