U-Factorの新治療薬
2023-07-12 10:00:03

新たな治療法を目指すU-Factorの細胞賦活化剤開発の進展

U-Factorが新たな細胞賦活化剤を研究開発



株式会社U-Factorは、産業技術総合研究所と共同で、革新的な幹細胞培養上清液を発明した。これは、医療現場におけるアンメットメディカルニーズに応えるための一歩であり、今後の治療法の普及が期待される。

背景と共同研究の目的


この共同研究は、2021年8月から約2年間にわたって行われた。従来の幹細胞培養上清液と比較して、より高い細胞活性を持つ上清液の開発に成功したことは、治療用製剤としての実用化に向けた大きな進展となった。

この新しく開発された上清液は「細胞賦活化剤」として、特許出願中である。これは医療関係者や患者にとって希望の光となる可能性がある。

新しい実験系の構築と大規模な実験開始


2023年8月からは、この上清液を大量に培養できる実験系の構築が進む予定だ。大量培養実験に着手することで、幹細胞培養上清液の製剤化がさらに現実味を帯びてくる。これにより、製薬の新しい地平が開かれるだろう。

特許概要


新しい発明についての概要は以下の通り:
  • - 発明の名称:細胞賦活化剤
  • - 出願人:株式会社U-Factor
  • - 発明者:舒 宇静、堀 圭吾(U-Factor)、寺村 裕治、大庭 義郎、倉持 明子(産総研)
  • - 出願番号:特願2023-086930
  • - 出願日:2023年5月26日

乳歯由来の幹細胞培養上清液とは


幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養する際に得られる液体で、幹細胞から分泌されるサイトカインが豊富に含まれている。この液体は、名古屋大学の上田実名誉教授が2011年に発見したもので、従来の幹細胞移植治療と同等の効果が期待できることから、再生医療の新しい可能性を示している。

U-Factorのビジョン


株式会社U-Factorは、2020年に設立され、アルツハイマー型認知症の治療薬を開発することを目指している。企業のミッションは、「アルツハイマー病ゼロ社会の実現」であり、幹細胞を使った新しいアプローチでこの目標に挑む。

この新たな治療法は、未来の医療に革新をもたらす可能性を秘めている。U-Factorの取り組みによって、いまだ治療法が確立されていない病を抱える患者や、その家族に希望がもたらされることを期待したい。

会社情報


  • - 設立:2020年3月
  • - 代表者:井島 英博(代表取締役社長)
  • - 所在地:東京都千代田区麹町4-8-1
  • - URLhttps://u-factor.com/

お問い合わせ先



U-Factorの新しい取り組みは、今後の医療の未来を形づくる重要なステップとなるだろう。

会社情報

会社名
株式会社U-Factor
住所
東京都千代田区六番町7-11 エスカリエ六番町 1階
電話番号
03-5357-1580

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。