株式会社ハウスボートクラブと西鶴が協業
大阪府堺市で、株式会社ハウスボートクラブと株式会社西鶴が手を組み、新しい海洋散骨のサービスを展開します。この新たな試みは、「ブルーオーシャンセレモニー大阪」として、2024年11月1日から本格的に始まる予定です。海洋散骨は、遺骨を海に撒くことで自然に還す新しい埋葬方法であり、近年、自然環境を大切にする人々に支持されています。
自然葬の選択肢が広がる
最近では、葬送の形も多様化しており、樹木葬や海洋散骨のような自然葬を選択する人が増加しています。一般的なお墓ではなく、自然に還ることを望む声が根強く、特に若い世代を中心に関心が高まっています。人々は、墓地にお墓を持たないことによる子どもへの負担を軽減したり、自然豊かな場所での埋葬を望むようになっています。
特に株式会社西鶴は、樹齢1000年のオリーブが立ち並ぶ樹木葬霊園を運営しており、大阪では樹木葬のトップシェアを誇る企業です。今回のフランチャイズ契約により、海洋散骨と樹木葬の両方を選択できる機会が提供され、利用者がそれぞれのニーズに応じた葬送方法を選びやすくなります。
海洋散骨体験クルーズ
サービスの開始を記念し、2024年12月7日には「海洋散骨体験クルーズ」が堺市で開催される予定です。この体験クルーズでは、実際に海洋散骨を模擬体験できるため、参加者は海洋散骨という新しい形の葬送を理解する良い機会となります。クルーズの参加者は、年齢問わず募集され、家族で参加できるシステムが整っています。
海洋散骨は、火葬後のご遺骨を自然豊かな海に撒き、その思い出を海に刻む形で提供される新しい文化です。故人の思い出の地に還ることで家族の絆を一層深め、また訪れた際にはお参りをすることができるという魅力があります。
利用者の声と選択の理由
調査によると、樹木葬を選ぶ理由は「自然に還りたい」「子どもへの負担を減らしたい」という声が多いことが分かります。また、海洋散骨を選ぶ方も「海が好き」や「自然に還りたい」という強い希望が背景にあります。これまでの伝統的な葬送の形を超え、自然に寄り添う形での埋葬を求める動きが顕著になってきています。
墓石を持たない自然葬は、遺族にとっても心の負担を軽減し、故人の想いに寄り添った形の葬送として受け入れられやすいのです。様々な理由から、自然葬への需要は今後も増えていくことが予想されます。
終活としての新たな選択肢
株式会社ハウスボートクラブは、海洋散骨サービスを通して、利用者が家族や自身の終活を前向きに捉えるきっかけを提供しようとしています。故人の最後を自然の中で迎えることは、家族にとっても新しい形の供養といえるでしょう。
このように、今回のフランチャイズ事業は、堺市において自然葬を広める一大プロジェクトとして期待されています。関心のある方々は、ぜひ海洋散骨の体験クルーズに参加して、新しい葬送の形を知る機会を持ってほしいと思います。