ライオンと明石市のハブラシリサイクル協定
2024年10月24日、ライオン株式会社(社長:竹森征之)と兵庫県明石市(市長:丸谷聡子)は、プラスチックの資源循環を目的としたハブラシリサイクルに関する協定を締結しました。今後、この協定を通じて、ハブラシを“捨てる”のではなく“リサイクルする”という意識を市民に根付かせ、持続可能な社会に向けて連携を深めていくことを目指します。
協定の意義と背景
今回の協定は、ライオンの明石市内にある工場で生産されるハブラシが地域に深く根付いていることから生まれました。1969年よりこの地でハブラシを生産し、現在では約6割を明石で製造しています。ライオンは、ハブラシ製造においてリーダー的な役割を果たしており、過去には東京都墨田区、板橋区、台東区と連携して、同様のリサイクル活動を進めてきました。
明石市は2024年1月に新たに策定される『明石市一般廃棄物処理基本計画』において、プラスチックの分別を進める方針を打ち出しています。この計画とライオンの繋がりは、プラスチックの資源循環を促進する上で重要な礎となります。
ハブラシリサイクルの具体的な内容
この新たな協定に基づいて、明石市内の公共施設などに設置される12か所の回収ボックスを通じて、使用済みハブラシの回収が行われます。回収されたハブラシは、指定のリサイクル企業によって再資源化され、地域社会に役立つプラスチック再生品として還元されます。
また、ライオンは環境教育やイベント出展などを計画しており、市民にリサイクルの重要性を伝え、より多くの人々がハブラシのリサイクルに参加できるよう促します。市民にとって、ハブラシのリサイクルは新たな習慣となることが期待されます。
環境への影響
この取り組みは、プラスチックの資源循環を進めるだけでなく、環境負荷を軽減する役割も果たします。毎年、多くのハブラシが廃棄され、その多くが埋立地に送られていますが、本協定によってこれを減らしましょうという活動が加わります。ライオンは長期的な環境目標「LION Eco Challenge 2050」を掲げており、持続可能な社会の実現に向けた多様な施策に注力しています。
おわりに
ライオンによる明石市とのハブラシリサイクルの協定は、地域だけでなく、全国のプラスチックリサイクル活動においても重要な一歩です。今後、リサイクルが一般化し、プラスチックのリサイクル率を高めることで、持続可能な社会の実現に繋がることを期待しています。回収開始日は2024年11月1日。明石市民は是非、ハブラシのリサイクルを通じて、地域の環境改善に参加しましょう。