2025年MECTで発表される超微細技術
2025年10月22日から25日まで、名古屋のポートメッセなごやで開催される「メカトロテックジャパン2025」に、株式会社キャステムが出展します。このイベントでのテーマは「医療を支える加工術」です。特に注目すべきは、碌々スマートテクノロジー株式会社との共同出展による、腹腔鏡手術器具のミニチュアモデルの展示です。
超高精度のミニチュア医療器具
キャステムは、約95㎜の手のひらサイズの腹腔鏡手術器具「鉗子」を再現しました。このモデルは、金属粉末射出成形法(MIM)を使用しており、本物の器具と同様に可動する部分を持っています。精緻な技術力を生で体感できる貴重な機会です。
展示会では、最新の超高精度高速微細加工機「AndroidⅢ」を用いた金型加工の実演が行われます。金型部品の加工技術を目の前で見ることができ、最も微細な部品の製造過程を学ぶことができます。特に、「鉗子の先端にある爪のローレット形状」の加工に注目で、極小な形状を持つ部品の製造において、キャステムの高い技術を示す良い機会になります。
MIM技術とは?
MIM(Metal Injection Molding)技術は、高精度な小型金属部品を大量に製造する手法であり、医療機器や航空宇宙関連部品でも実績があります。この成形方法では、粉末状の金属と樹脂を混ぜたものを金型に射出し、脱脂・焼結することで完成品を作り上げます。一定のロット数に柔軟に対応できるため、多様なニーズに応えることが可能です。
AndroidⅢの優れた性能
「AndroidⅢ」は、実加工精度が±1μmという最高の精度を追求した超高精度高速微細加工機です。これにより、スピードと精度を両立させる加工が可能で、今までにない高精度部品の製造を実現します。ブースでは、その特長を活かした先進的な商品を数多く展示し、「ものづくり」の楽しさを来場者に伝えることを目指しています。
その他の展示品
キャステムのブースでは、MIMや金型レス鋳造技術である「デジタルキャスト」によって作られた製品も展示されます。また、さまざまなミニチュア製品や、デジタルキャスト品もご覧いただけます。これによって、参加者は多様な加工技術に触れることができます。
寸法、時間、来場登録について
出展はポートメッセなごやの第3展示館、コンセプトゾーンAブースにて行われ、日程は以下の通りです:
- - 日時:2025年10月22日(水)から10月25日(土)10:00から17:00(最終日は16:00まで)
- - セミナー・実演時間:
- 22日(水)、23日(木):10:30、13:00、15:00
- 24日(金):10:30、12:30、15:00
- 25日(土):10:30、13:30
来場者は事前の登録が推奨されており、混雑防止のためにぜひお早めにお申し込みください。
キャステムについて
株式会社キャステムは、1970年の設立以来、ロストワックス精密鋳造、デジタルキャスト、MIM等の技術を駆使して様々な産業向けの部品を製造・販売してきました。最新の3Dプリンター技術を活用し、新しい鋳造法にも注力しています。医療機器から自動車、航空機まで幅広い分野での実績があります。どのようなニーズにも応えられる金属加工のプロフェッショナルとして、私たちは常に挑戦し続けます。