VieurekaとPrimaxが次世代エッジAIカメラを共同開発
最近、エッジAIの導入を推進するスタートアップ、Vieureka株式会社とグローバルなODM大手、Primax Electronics Ltd.が協力し、次世代エッジAIカメラの開発に乗り出しました。このプロジェクトは、遠隔運用機能と高性能処理を兼ね備えたカメラを目指しており、特に介護、製造、流通などの業界での活用を見据えています。
エッジAIプラットフォームと高性能カメラの融合
Vieurekaが持つエッジAIプラットフォーム「Vieurekaプラットフォーム」と、Primaxの高性能AIカメラモジュールが組み合わさることで、これまでのエッジAIカメラの性能を大きく向上させることが期待されています。この統合によって、現場でのAI活用を一層促進し、人手不足などのさまざまな課題の解決に貢献します。
世界的なエッジAI市場の成長
エッジAI市場は急速に成長しています。特に製造業やコンピュータビジョン分野では、2030年までに157億ドル規模に達するとの予測もあります。その成長には、ソフトウェアベンダーとハードウェアメーカーの連携が重要であり、VieurekaとPrimaxの提携はその先駆け으로位置づけられています。
低電力でのリアルタイム処理の実現
共同開発されるエッジAIカメラには、NPU(Neural Processing Unit)が搭載される予定で、これにより低電力で高性能なコンピュータビジョン処理が可能になります。プライバシー保護やリアルタイム性を維持しながら、介護や製造現場などにおいて新しい利用シーンを開拓していくことができるのです。
遠隔運用プラットフォームの整備
Vieurekaプラットフォームを標準搭載することで、設置環境ごとのAIモデルの学習や更新、デバイスパラメータの設定を遠隔で安全かつ効率的に行えるようになります。これにより、クラウドとハードウェアがシームレスに連携した新しい時代の運用管理が実現します。
世界市場への展開も視野に
Primaxの強力な製造ネットワークと品質管理を活用することで、日本国内にとどまらず、世界市場への展開も視野に入れています。この取り組みにより、エッジAIの社会実装が加速していくことでしょう。
介護施設への導入から始まる実証実験
Vieurekaは、初期段階として介護施設へのカメラ導入を進め、現場課題解決に向けた実証実験を行う予定です。また、ニーズに応じて複数のハードウェアパートナーとの連携も推進し、新たな技術的可能性を模索します。
両社のコメント
Primax Electronicsの副社長、Jason Hsu氏は、「Vieurekaとのパートナーシップは、スマートデバイス戦略にとって重要なステップです。新しいスマートソリューションをグローバルに展開するための基盤となる」と述べています。
また、Vieurekaの代表取締役社長、宮﨑秋弘氏は、「Primaxとの協業により、より幅広い現場の課題に対応できるエッジAIカメラを開発することが可能になります」と期待を寄せています。
企業紹介
- - Primax Electronics: PC関連機器やAIを活用したソリューションのリーディングプロバイダーで、様々な業界に最先端の技術を提供しています。
- - Vieureka株式会社: 2022年に設立され、エッジAIを通じて社会インフラの構築に取り組んでいます。
この新たな取り組みは、エッジAI技術の進化を促し、未来の働き方に大きな影響を与えることが期待されます。