企業とアートの融合を目指す新たな取り組み
三重県志摩市に位置するうみらぼ株式会社は、2024年8月1日からアーティスト・イン・レジデンスの試験運用を開始します。このプランでは、滞在型制作施設に2名のアーティストが常駐し、創作活動を行いながら企業研修の場としても機能します。
「うみらぼ」のこれまで
うみらぼは、朽ち果てた真珠養殖場をリノベーションし、コワーキング施設として生まれ変わりました。リアス式海岸や離島という特異な立地は、一見ハンデと思えますが、船の自動運転や海洋実験に適した環境を多くの研究者や技術者に提供しています。技術革新を求めるスタートアップやディープテック企業にとって、地域との接点を持つ「ハブ」としての役割を果たし続けています。
アーティスト・イン・レジデンス試験運用の概要
8月から始まる試験運用では、Lily OkamotoさんとKeiさんの2人のアーティストが、企業合宿研修に参加する社員たちと共に寝食を共にします。彼らは普段あまり接点のないアーティストとワーカーが交流する場を提供し、創造性や新しいアイデアのインスピレーションを呼び起こすことを目指します。
アーティストの紹介
- - Lily Okamoto: 三重県出身で、スタートアップでプロダクト開発の経験がある。2022年からは、地元を拠点に抽象画などの制作活動を開始。これまでに個展を多数開催。
- - Kei: 中国出身で、香港に留学した後、日本全土を旅行。現在は京都でエンジニアとして働きつつ、写真制作を行っています。
アーティストとの交流から生まれる価値
ブランドの差別化
企業はアーティストとの協働を通じて、ユニークなブランドストーリーを生み出すことができます。このようなコラボレーションは、特にスタートアップにおいて、強力なマーケティングツールとして機能します。
創造性の向上
アーティストの視点は新鮮で、多様なアイデアや革新的なソリューションを刺激する要素となります。この新しい環境が企業内に新たな風を吹き込み、革新を促進します。
これまでの企業受け入れ実績
うみらぼでは、地域創生や地域経済促進に向けた企業研修もこれまで行ってきました。社会的なテーマを意識したプログラムの実施に注力しています。
アーティストと過ごす特別な夏休み
この特別プランでは、宿泊中にLilyさんとKeiさんがホストとなり、一般的な研修の枠を超えた非日常的な体験が提供されます。この機会にぜひ、アートと企業研修の新しい関係性を体感してみてはいかがでしょうか。利用料金も平日10万円(税込)からと手頃です。
終わりに
うみらぼ株式会社が提供するこの新たな取り組みは、地域とアートが交わる新しい形の企業リトリートを実現します。今後の展開が期待されるこのプラン、注目していきたいですね。