ADDIXが手掛けた『くらしに役立つ』シリーズがグッドデザイン金賞に輝く
株式会社ADDIXがクリエイティブ開発と制作を担当した教科用図書『「くらしに役立つ」シリーズ』が、2024年度の「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞しました。このシリーズは、知的障害特別支援学校の高等部の生徒向けに刊行され、自立した生活に必要な知識や技能を楽しく学べる内容が特長です。
グッドデザイン賞について
「グッドデザイン金賞」は、デザインの優れた製品の中でも特に秀でたものから選ばれるもので、所有する全ての応募者の中から特別に認められた100件が「グッドデザイン・ベスト100」として選出され、その中からさらに20件が金賞に輝きます。今回、この名誉ある賞を得たことは、ADDIXにとっても大きな成果です。
『くらしに役立つ』シリーズの概要
『くらしに役立つ』シリーズは、平成31年の学習指導要領の改訂に基づき、国語・社会・数学・理科・保健体育・家庭の6冊で構成されています。この教科書には、自立生活に向けた実践的な教養が盛り込まれており、生徒たちが興味を持って学べるよう工夫されています。デザインもまた、この教科書の魅力のひとつです。
制作体制
制作にあたったのは、株式会社東洋館出版社の西田亜希子さんと大岩有理奈さん、ADDIXの池辺隆之、十河日佳里、さらにディレクターとして池辺隆之と麻生愛、デザイナー陣は森迫華子、菊間美帆、坂口和巳、大野如子、井出菜々恵の各氏が名を連ねています。また、外部協力として松本悠、稲石浩佳、佐々木綾香も参加しました。
デザインの意義
制作チームは、無機質で見づらい印刷物を生徒たちが楽しめる魅力的な内容にするため、絵や色、キャラクターを使って物語のような学びを提供しました。細部にわたる丁寧なデザインは、学校生活の中で生徒たちにより良い学びを届けることを意図しています。
評価のポイント
グッドデザイン賞の審査委員は、特別支援学校に通う高校生たちの将来の生活環境を配慮したデザインが評価に結びついたと語っています。教科書という枠を超え、実社会と結びつく形での「学び」と「暮らし」をいかに結びつけるか、その道筋を示す本作の存在意義が認められました。この教科書は、もはや単なる教科書ではなく、ライフスタイルのナビゲーターの役目を果たしているのです。
ADDIXについて
ADDIXは2008年に設立され、デジタルマーケティングを起点に事業を展開し、最近ではビジネスのDX支援など多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。読者のニーズを把握し、課題解決に向けたクリエイティブな内容で、多くの事例を生み出しています。2024年にはJR東海グループに参画し、地域や社会が抱える問題解決に向けた活動を強化していく計画です。
この受賞を機に、ADDIXはさらなる高みを目指し、未来を見据えた事業展開を行うことで、社会に貢献していく意欲を示しています。