NOBELS WAVEが示す地方移住の新たな形
北海道・十勝の畜産企業が運営するオウンドメディア「NOBELS WAVE」は、開設から1年で10万PVを達成しました。このメディアの目的は、酪農転職と地方移住をテーマに、十勝の魅力や移住者の生の声を届けることです。これまでに約70本の記事が掲載され、地域における新たな仕事や生活スタイルについて情報発信を行っています。
地方移住への注目が集まる背景
農畜産業は日本の基幹産業の一つでありながら、長年にわたって人材不足や高齢化が深刻な課題となっています。特に、若い世代が農業に興味を持たず、実際に就農する前段階においてハードルが多くあるのが現状です。ところが、2022年からは国の「デジタル田園都市国家構想」により、地方への移住や新たな事業展開が促進されています。
NOBELS WAVEの取り組み
NOBELS WAVEは、こうした状況の中で、地方への関心を高めるための一つの受け皿となることを目指しています。特に、具体的な移住者のストーリーや、様々な分野で活躍する人々の事例を紹介し、就農や移住を選択肢の一つとして捉えやすくしています。また、直接的な情報提供によって、潜在的なニーズに応えることを狙っています。
メディアは多様な記事を通じて、どのようにして移住したのか、何がきっかけで転職を決意したのかなど、リアルな体験談を重視しており、これが多くの訪問者を惹きつける理由ともなっています。
成果と今後の展望
「NOBELS WAVE」は、2022年7月から12月にかけて月間8,665人ものユニーク訪問者を記録し、特に遠方からの求職者に向けた取り組みが注目されています。2018年から実施している、牧場見学と居住地域の案内を組み合わせたツアー形式の最終面接は、実際に移住した多くの社員からも好評です。このような取り組みにより、道外からの移住者や異業種から転職者の活躍が増えています。
地域活性化へ向けて
NOBELS WAVEは、地方移住に興味がある人々に対して直接情報を届け、就農や移住の選択肢をアピールする役割を果たしています。今後も地域の活性化に貢献できるよう、さらなる情報発信と新しい取り組みを続けていくことが期待されています。
ノベルズグループについて
2006年に設立された株式会社ノベルズは、先進的な事業モデルを取り入れた農業ベンチャーです。「交雑種1産取り肥育」による和牛や「十勝ハーブ牛」の生産に加え、循環型農業にも挑戦しています。現在、十勝を中心に北海道内や山形県で多くの牧場を経営しており、地域経済に貢献しています。
公式サイトのNOBELS WAVEでは、十勝の魅力や移住情報が随時更新されています。
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@nobelswave