就活2016年卒のトレンドを分析
2016年に卒業を控えた学生たちの就職活動は、従来の流れとは異なる新たなパターンが浮かび上がってきました。就職支援を行う我究館の見解によると、現在の就活生は大きく4つのカテゴリに分けられます。それぞれの特徴とその背景を見ていきましょう。
4つの学生パターン
1.
下山組:すでに就活を終え、早期に内定を得たグループです。この時期に内定を獲得できた学生は、選考において有利な立場にあり、他の学生に比べて余裕を持って卒業を迎えることができます。
2.
頂上散策組:内定を持っていても、就活を続ける学生。このグループは、特に大手企業を志向する学生に多く見られ、内定を得ても他の選考に参加し、より良い条件の企業に移りたいと考えています。
3.
登山迷子組:内定が取れず、焦りを感じている学生です。早期に行動を開始したものの、成果が出ていないため、将来に不安を抱いています。
4.
登山開始組:ようやく本格的に就活を始めた学生。時間的余裕があるため、慎重に行動する傾向があります。
2016年卒の就活スケジュールの変化
2016年卒の就活スケジュールには、いくつかの大きな変更がありました。経団連に加盟する企業の採用情報解禁が遅れ、学部3年生の12月から3月にずれ込みました。また、選考の開始日も例年の4月から8月へと変更されました。さらに、インターンシップの応募は前年通りに大学3年生の6月に行われるなど、一部の企業は従来のスケジュールに則って動いていました。
こうしたスケジュールの変化により、学生の就活行動に影響を与え、特に内定を持っている学生が就活を続ける傾向が強まった結果、内定辞退者が増加する可能性が示唆されています。
学生の心理と対策
内定を持っていても、就活を続ける学生は81.4%にも上ります。この背景には、周囲の友人たちの進捗状況や、大手企業への憧れが影響していると考えられます。焦るあまり具体的なキャリアプランが不明確になり、就活迷子となってしまう学生も少なくありません。
給与や福利厚生ではなく、働きがいを考える
また、自己分析を深め、自身のキャリア目標を再確認することも重要です。採用企業にとっても、このような新しい動向を踏まえた採用手法の見直しが必要でしょう。学生のニーズに応じたサポートやキャリアフォローが求められ、採用活動の精度を高める機会でもあります。
未来に向けての提言
我究館のスタッフは、学生が切磋琢磨しながら自身の強みを活かせる選考に進むための支援を行うことが求められています。志望先企業とのマッチングを深く考えることで、学生が自信を持って就職活動に挑める環境を整えていきましょう。
2016年度の就活生に対する理解を深めることで、より良い結果を得られることを期待しています。
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