タイルカーペットの循環型社会実現へ! 日本リサイクルカーペット協会が「リサイクルカーペット認定」制度をスタート
日本リサイクルカーペット協会は、2023年11月1日に設立され、リサイクルカーペットの普及促進を掲げて活動しています。同協会は7月1日より、リサイクルタイルカーペットの品質基準を定めた「リサイクルカーペット認定」制度を開始しました。
この制度は、年間約10万トンもの廃棄量が推計されるタイルカーペットのリサイクルを促進し、循環型社会の形成を目指すものです。
タイルカーペットのリサイクルは、約20年前から行われており、協会に参画する企業によってこれまでに約6,000万㎡(約30万トン)のタイルカーペットがリサイクルされています。
「リサイクルカーペット認定」制度の導入により、市場に流通するリサイクルカーペットの品質が統一され、繰り返しリサイクルが容易になります。また、メーカーを問わず回収・再生・再利用が可能になるため、リサイクルの実効性が高まります。
さらに、グリーンウォッシュ防止のため、第三者による定期的な監査を実施することで、顧客が安心して環境対応製品を選択できる体制が整います。
認定基準は4つ
「リサイクルカーペット認定」を受けるためには、以下の4つの基準を満たす必要があります。
1.
タイルカーペット由来のPCR材を25%以上使用していること
2.
製品にCFP(Carbon Footprint of Products)が明記されていること
3.
素材毎に分離された原料を使用していること
4.
日本リサイクルカーペット協会によるグリーンウォッシュチェックを認定から毎年実施すること
これらの基準を満たすことで、リサイクル素材の品質が担保され、環境負荷の低減と資源の有効活用に貢献します。
グリーンチェック委員会による監査
グリーンウォッシュ問題に対応するため、協会内に「グリーンチェック委員会」を設置し、認定製品の適格性を定期的に監査します。委員会は、リサイクルカーペット認定を取得した製品の生産量や再生原料の購入量などのデータを検証し、適格性を確認します。
認定マークの活用
認定を受けた製品には、適正なリサイクル方法でリサイクルされたことを示す認定マークが付与されます。このマークは、顧客にとって環境配慮製品であることの証となります。
業界全体のリサイクル促進へ
日本リサイクルカーペット協会は、業界全体のリサイクル促進を目指し、会員企業との連携を強化していきます。
「リサイクルカーペット認定」制度は、環境負荷低減と循環型社会の実現に向けて、タイルカーペット業界の取り組みを加速させる重要な一歩となるでしょう。