東京国際フォーラムでアディクションの克服へ向けた市民公開講座を開催
2024年5月26日(日)、東京国際フォーラムにて国際神経精神薬理学会(CINP)主催の無料市民公開講座「アディクションの克服に向けて」が予定されています。この講座は、依存症への理解を深め、日本の今後の対策を考える貴重な機会となります。
CINPとは?
CINPは、精神科治療薬の研究を目的とした国際会議で、1958年からの歴史を有し、2024年には第35回大会が東京で開催されることが決定しました。日本では、1990年に京都で開催された大会以来、今回は2度目の世界大会となります。同大会では、国内学会である日本神経精神薬理学会(JSNP)や日本臨床精神神経薬理学会(JSCNP)と同時に開催され、国際的な依存症研究の最前線を共有する場となります。
公開講座の内容
公開講座は前半と後半の2部制で行われ、専門家からの講演が予定されています。
前半:英語セッション
最初の英語セッションでは、国際的に著名な研究者が集まり、最新の依存症研究に関する講義を行います。イェール大学のMarina Picciotto教授は、ニコチン中毒に関連する脳のメカニズムについて講演します。さらに、米国の国立研究センターの所長であるGeorge Koob博士はアルコール依存症とストレスの相関を探求しており、その成果によりダニエル・エフロン賞を受賞しています。また、スクリプス研究所のBarbara Mason教授は、新しいアルコール依存症治療法のナルメフェンに関する研究を発表します。
後半:日本語セッション
後半の日本語セッションには、文部科学大臣の盛山正仁氏をはじめとする著名な専門家が参加し、今後の日本における依存症対策についてのパネルディスカッションが行われます。依存症は日本でも深刻な問題であり、特にアルコール依存症の患者数が多く見られています。IR法に基づくカジノ建設が進む中で、社会全体の依存症に対する認識と対策の必要性が増しています。
2021年以降、依存症が国家的な方針に盛り込まれ、特に治療施設の拡充が進められています。特に国立精神・神経医療研究センター(NCNP)が新設予定のアディクション研究センターに関しても、多角的に議論が交わされる予定です。
参加申し込み
一般の方々、そしてメディア関係者の参加も大歓迎です。混雑が予想されるため、事前の登録が推奨されています。登録はQRコードを通じて、あるいは
こちらのリンクから簡単に行えます。依存症について学び、未来の社会に貢献するための一歩を踏み出しましょう。