ワークマン、リカバリーウェアで業界の頂点を狙う
株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市)は、作業服と一般衣料の両方を扱う全国1063店を展開するリーディング企業です。2025年秋冬商戦から、リカバリーウェア「MEDIHEAL®」の販売を大幅に拡大し、業界トップを目指す新たな戦略を打ち出しました。このウェアは、疲労回復をアシストする家庭用遠赤外線血行促進用衣として、特に注目されています。
リカバリーウェアの市場拡大
ワークマンは、これまで主に作業客に向けてリカバリーウェアを販売してきましたが、今後は一般客への展開を開始します。2025年秋冬商戦では、合計200万着を販売する目標を設定し、前年の10倍の販売数量を計画しています。これにより、売上目標は34億円に達する見込みです。さらに2026年春夏商戦では330万点、51億円の売上を目指します。
リカバリーウェアの特性
リカバリーウェアには、次の三つの特徴があります。
1.
コモディティ化: 高機能リカバリーウェアを大量生産し、手頃な価格で提供することを目指しています。名前を付けられた「MEDIHEAL®」は、特別なギフト用ではなく日常的に気軽に手に入れられる日用品として販売されることを目指しています。
2.
高機能性: 170万着の販売実績を持ち、効果が証明されています。「ROOM長袖クルーネックシャツ」は税込1900円での販売予定ですが、実際には一般医療機器として認定されています。試着したインフルエンサーからは高評価を得ており、高い効果が期待されます。
3.
市場競争戦略: 大手ブランドが展開する高価なリカバリーウェアとは異なり、手軽さを重視しています。新たな販促活動により、秋冬物新製品の中心に位置づけられています。
売場戦略とプロモーション
秋冬商戦に向け、全店の店舗入口にMEDIHEAL®専用の特設売場を設け、視覚的な魅力を引き出す施策を実施します。この戦略により、毎日18万人、年間では6000万人の来店者にアプローチできる見込みです。また、ワークマンブランドの認知度が高い大型モールの店舗を「ラッピングストア」として緑一色に改装し、来店者の関心を引きます。
さらに、2025年秋冬物新製品発表会として「WORKMAN EXPO」を東京国際フォーラムで開催し、700人のインフルエンサーを招待するなど、大規模なプロモーション活動を行う予定です。これにより、より多くの消費者にリカバリーウェアを知ってもらうことが期待されています。
販促方法の多様化
ワークマンは全国でのチラシの配布を強化し、特に高年齢層に向けた情報発信を行います。これまでの主な顧客層は40代から50代が中心ですが、チラシを通じて30代層へも広げていく狙いです。チラシは2400万部を配布予定で、広範囲な客層へのアプローチが見込まれます。
リカバリーウェアの将来へ向けて
リカバリーウェア市場は今後も成長が期待されていますが、高価格で手が出しづらいという声も多く聞かれます。そこで、MEDIHEAL®は3800円(税込)という業界最安値での販売を決め、リカバリーウェアの大衆化を目指しています。この取り組みにより、さらに多くの消費者にリカバリーウェアを身近なものにしていく計画です。
今後、ワークマンはリカバリーウェアの関連商品を通じて、業界内での競争をさらに加速させる見込みです。最先端の製品や戦略を駆使し、ワークマンの未来に目が離せません。