循環型社会実現に向けた新たな衣料品回収の試み

循環型社会を目指す新たな連携

株式会社ECOMMITと株式会社スクロールは、2023年8月より衣料品の回収に関する新たな連携を開始しました。このプロジェクトは、循環型社会の実現を目指すもので、両社が力を合わせて捨てられる衣料品を再活用する取り組みを進めています。

ECOMMITは鹿児島県薩摩川内市に本社を置き、不要品の回収・選別・再流通を行う企業です。而して、スクロールは静岡県浜松市に本社を置き、通販事業とソリューション事業を展開している企業です。両社はそれぞれの専門分野での知見を活かし、衣料品の持続可能な流通体系を築くことを目指しています。

スクロールの「衣料品回収プロジェクト」について

スクロールは、既に宅配サービスの会員を対象に、衣料品回収プロジェクトを启动しています。このプロジェクトでは、会員が着なくなった衣料品を約20kgまで自宅から手軽に発送できる衣料品回収キットを販売しています。これにより、利用者は自宅で不要な衣類を簡単に処分し、洗練された方法で社会への貢献を行うことが可能です。

回収された衣類はECOMMITが運営するサーキュラーセンターで丁寧に選別され、リユースが可能なものは国内外に再流通されます。一方、リユースが難しい衣類は素材ごとに選別され、リサイクルパートナーと共同で資源へと還元されます。その一例として、ポリエステル100%の衣類は、伊藤忠商事が展開するリサイクルポリエステルブランド「RENU」によって再生繊維として再利用されます。

未来へ向けた継続的な取り組み

両社は今後も連携を強化し、回収した衣料品のリユース・リサイクルを進めることで、持続可能な社会の実現に寄与していく所存です。また、社会貢献の一環として、衣料品回収キットの売上の一部を、子どもたちの未来を支える団体へも寄付します。

ECOMMITの取り組み

ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」という理念のもと、全国に自社のサーキュラーセンターと物流拠点を持っています。その独自のトレーサビリティシステムは、リユース・リサイクル率の算出やCO2削減量のレポーティングを行い、企業や自治体のサステナビリティ促進をサポートしています。これにより、ECOMMITは循環型社会を形にするためのインフラを構築しています。

スクロールの役割

スクロールは、1939年の創業以来、通販事業とソリューション事業に注力してきました。女性向けのアパレルや雑貨、化粧品などを展開し、ECビジネスのあらゆるサポートを提供しています。彼らもまた、環境保全や社会貢献に積極的に関与しており、この新たなプロジェクトはその延長線上に位置付けられます。

このように、ECOMMITとスクロールの連携は、ごみ問題解決や持続可能な社会づくりに貢献する重要な一歩です。今後の展開にぜひご注目ください。