東京都 訪都旅行者 観光消費

令和5年、訪都旅行者数は外国人旅行者の増加で過去最多を記録！

東京都は、観光産業振興に向けた施策推進のための基礎資料として、訪都旅行者数、観光消費額に関する調査結果を発表しました。

令和5年に東京都を訪れた旅行者数は、日本人旅行者が約4億7,466万人（対令和元年比12.6％減）と減少した一方、外国人旅行者が約1,954万人（同28.7％増）と大幅に増加しました。全体では約4億9,420万人（同11.5％減）となり、訪都外国人旅行者数は過去最多を記録しました。

訪都外国人旅行者の観光消費額は過去最高！

令和5年の観光消費額は、日本人旅行者の消費額が約4兆4,852億円（同6.1％減）と減少した一方、外国人旅行者の消費額が約2兆7,586億円（同118.2％増）と大幅に増加しました。全体としては約7兆2,438億円（同19.9％増）となり、訪都外国人旅行者の観光消費額は過去最高となりました。

訪都外国人旅行者数の推移

訪都外国人旅行者数は、平成22年（2010年）から増加傾向にあり、令和元年（2019年）には約1,517万人となりました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、令和2年（2020年）には約252万人まで減少しました。その後、徐々に回復し、令和5年には過去最多の約1,954万人に達しました。

調査方法

東京都は、観光庁「観光入込客統計に関する共通基準」に基づき、東京都の観光特性を加味して、四半期毎に調査・推計を行っています。

具体的には、以下の3つの方法で調査を行っています。

1. 都内観光関連施設に集客数を照会
2. 観光関連施設40箇所、港・空港3箇所において旅行者に対するアンケートを実施
3. 1と2の結果及び観光庁提供データから、訪都旅行者数を推計

今後の展望

東京都は、今後も訪日外国人旅行者数増加に向けた施策を推進していくとともに、観光客と地域住民が共存できる持続可能な観光を実現するため、様々な取り組みを進めていく予定です。

訪日外国人旅行者数の増加は日本の観光産業にとって大きな追い風

今回の調査結果で、訪日外国人旅行者数が過去最多を記録したことは、日本の観光産業にとって大きな追い風となるでしょう。特に、東京都は、多くの観光資源を持つことから、訪日外国人旅行者にとって魅力的な都市です。

訪日外国人旅行者の増加は、観光関連産業の活性化だけでなく、地域経済の活性化にも貢献します。また、訪日外国人旅行者との交流は、文化理解を深め、国際交流を促進する効果も期待できます。

しかし、訪日外国人旅行者の増加に伴い、観光客と地域住民との摩擦や、観光地の環境問題などの課題も発生しています。これらの課題を解決するためには、観光客と地域住民が協力して、持続可能な観光を実現していくことが重要です。

今後の課題

訪日外国人旅行者の増加は歓迎すべきことですが、一方で、観光客と地域住民との摩擦や、観光地の環境問題などの課題も発生しています。これらの課題を解決するためには、観光客と地域住民が協力して、持続可能な観光を実現していくことが重要です。

具体的には、観光客の分散化、観光客のマナー向上、観光地の環境保護などの取り組みが必要となります。また、観光客の増加によるインフラ整備や、観光関連サービスの充実も必要となるでしょう。

まとめ

訪日外国人旅行者数の増加は、日本の観光産業にとって大きな追い風となる一方、課題も多く存在します。これらの課題を克服し、持続可能な観光を実現するためには、政府、自治体、観光事業者、地域住民が協力して取り組む必要があります。