小牧市の新プロジェクト
2025-12-12 13:10:26

愛知県小牧市が目指す持続可能な航空燃料の未来

愛知県小牧市は、未来に向けた持続可能な社会の実現を見据え、廃食用油を資源化して持続可能な航空燃料(SAF)を生産する新たなプロジェクトを立ち上げました。この協定は、日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY、そして中部国際空港株式会社と連携し、2025年12月11日に締結されたものです。

SDGsに寄与する取り組み


この協定は、「持続可能な社会の構築に向けた廃食用油の資源化促進に係る連携及び協力に関する協定」と名付けられ、発効式には小牧市の山下市長も参加しました。小牧市は、地域の家庭から回収された廃食用油を再資源化し、航空燃料として利用する「Fry to Fly Project」にも参画し、地域貢献を目指します。

中部国際空港の役割


中部国際空港は、廃食用油を資源化して脱炭素社会へ向けたプロジェクトに力を入れています。具体的には、「ACT FOR SKY」という有志団体の一員となり、国内で収集した廃食用油を用いてSAFの商用化を図ります。これにより、地域の環境負荷を減らしながら、持続可能な航空旅行の実現をサポートすることができます。

具体的な取り組み内容


協定には、主に以下の内容が含まれており、持続可能な社会づくりに向けた具体的なアクションが定められています。
1. 廃食用油の回収に関する手続き
2. 小牧市内で収集された廃食用油を使用してのSAF製造に関する業務
3. 進捗状況や情報を市民に広く知らせるための活動
4. その他、協定の目的達成に向けた取り決め。

小牧市は2006年から家庭や公共施設における廃食用油の回収を行ってきた経験があり、これを活かして新たな取り組みへとシフトさせます。これまでの回収実績では、2024年までに30,755リットルの廃食用油が集められ、その多くは石鹸などにリサイクルされてきました。

未来への展望


日揮HDとレボインターナショナルは、SAFFAIRESKYENERGYを設立し、廃食用油からSAFを製造する体制を構築。2024年修了予定の製造施設では、国内で2006年以降初めてとなるSAFの大規模生産が行われ、2025年4月から供給が開始される予定です。SAFは国際的な持続可能性認証を取得し、将来的には国内の主要空港においても利用されることが期待されます。

地域住民は、廃食用油の提供を通じてこの取り組みに参加できることから、市民の持続可能性への意識も高まるでしょう。小牧市でのこの新たな試みは、地域の環境保全と経済活動の両面をサポートし、さらなる地域発展に寄与していくことが予想されます。

まとめ


小牧市が進める持続可能な航空燃料のプロジェクトは、多くの企業や自治体が連携して資源循環を推進する一環として位置づけられています。市民が意識して参加できるこの取り組みは、持続可能な航空旅行を実現するための重要な一歩です。愛知県小牧市が目指す未来型の資源循環型社会の中で、私たち一人ひとりができることを考えていきたいものです。


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会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

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