ジェイコブ&コーとブガッティが贈る新たな美の結晶『カランドル』
導入
2024年、ジェイコブ&コーとブガッティが再び手を組み、テーブルクロック『ブガッティ カランドル』を発表しました。この革新のプロダクトは、両ブランドの伝統と未来を見事に融合させ、高度な時計技術と芸術性を結実させた作品です。
ブガッティの象徴を反映したデザイン
『カランドル』は、ブガッティのアイコニックなデザインコードを表現しており、鈍く輝くクリスタルケースは、ラリックの卓越したクラフツマンシップを主張します。エットーレ・ブガッティの美学にオマージュを捧げつつ、ブガッティの豊かな歴史とジェイコブ&コーの最新技術との融合を行っています。
特筆すべきは、ブガッティ タイプ41ロワイヤルをモチーフにしたダンシング・エレファントの彫刻です。これは、著名な彫刻家レンブラント・ブガッティへのトリビュートでもあります。この象たちがシンメトリーに寄り添い、ブガッティのラジエーターグリルを模したスタイルが特徴的です。
馬蹄形のグリルには、ブガッティのトレードマークである深紅のエンブレムもあしらわれ、グリルの背面には新型ハイパーカー『ブガッティ トゥールビヨン』に触発された、高精度なムーブメントが搭載されています。
専用ムーブメントに込められた技術
『カランドル』のために開発された専用ムーブメントは、歴史的には時計の精度を高めるためのものでした。手巻きキャリバーJCAM58を搭載し、8日間のパワーリザーブを誇ります。この時計は、さまざまな機能を搭載しながらも、エレガントなデザインを維持しています。
また、ヘッドには30mmのレッドストーンがセッティングされており、鑑賞者の目を引く美しい輝きを放ちます。このストーンは、特許取得済みのジェイコブカットが施され、独特の魅力を引き立てています。
時を超えたクラフツマンシップ
テーブルクロックのクリスタルケースは、ラリックの工房で手作業により製作されています。この工房の職人たちが何十年もの経験を生かし、高い透明感と輝きを持つクリスタルを生み出します。職人の繊細な技術によって、各パーツが丁寧に仕上げられ、最高水準の品質が確保されています。
光が当たると浮かび上がるレリーフやサテン仕上げ、ポリッシュ仕上げが施されたクリスタルは、象の彫刻の美しさを一層際立たせます。
伝説の交差点
興味深いことに、ジェイコブ&コー、ブガッティ、ラリックの3ブランドには共通の特徴があります。全ての創業者が、アルザス地方での工房からスタートし、独自の技術を開発してきたことです。また、彼らは歴史的なレストラン『クロ・サント・オディル』の共同経営者でもありました。これは、彼らの作品がただの製品でなく、深い歴史と文化を背景に持つことを示しています。
結論
『ブガッティ カランドル』は、単なる時計やオブジェにとどまらず、アートとしての価値をも持つラグジュアリーピースです。ラグジュアリーな特注のタンレザー製トランクに収められたこのテーブルクロックは、ブガッティ、ジェイコブ&コー、ラリックの理念を象徴する意義深いコレクターズアイテムです。テクニカルな仕様や美しさを兼ね備えた一品は、時計業界の新たな高みを目指すものと期待されています。