Salesforceが2025年度のステークホルダーインパクトレポートを公開
株式会社セールスフォース・ジャパンは、2025年度のステークホルダーインパクトレポートを公表しました。このレポートは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)に関する取り組みや進捗を加盟企業、顧客、パートナー、従業員などのステークホルダーに知らせることを目的としています。今年の報告では、特に「AIと共に築く持続可能で公平な未来」が重要なテーマとなっています。
Salesforceのコアバリューに基づく成長
Salesforceは、「信頼」「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等」「サステナビリティ」という5つのコアバリューを基盤に、創業以来26年間の成長を続けてきました。これに伴い、約8億ドルの助成金を非営利団体や教育機関に提供し、1,000万時間以上のボランティア活動を実施しています。さらに、6万以上の機関に無償でソフトウェアを提供し、「Pledge 1%」のモデルに約2万社が賛同しています。
倫理的なAIの推進
Salesforceは、AI搭載CRMのリーダー企業として、AIの責任ある開発に力を注ぎます。2025年度には新たに「Agentforce」と呼ばれる自立型AIエージェントを提供し、倫理的なAIを推進しています。AI安全対策としては、「Einstein Trust Layer」を通じての堅牢な機能やバイアス検知が挙げられます。特にAIのエネルギー効率を測定する「AI Energy Score」の公開には、業界からの注目が集まっています。
教育と平等への取り組み
Salesforceは平等実現に向けた投資も行っています。「AI for All」プログラムを通じて、AI教育用の無償コースや認定試験を提供しています。教育機関には3,600万ドルの助成金を支持し、67万人以上の教育者及び1,400万人以上の学生が支援を受けています。これにより、AIへのアクセスにおける格差の是正を目指しています。
サステナビリティへのコミットメント
Salesforceは自然再生にも注力しています。「1t.org」のメンバーとして、これまでに25か国で5,600万本の樹木を保全・再生し、2031年度までに1億本の達成を目指しています。マーク・ベニオフCEOは、Salesforceが社会変革のプラットフォームであると信じていると述べ、ビジネスを通じて社会にポジティブなインパクトを与えることに誇りを持っていると語りました。
最後に
2025年度のステークホルダーインパクトレポートでは、SalesforceがAIを活用した持続可能な社会を実現するために、継続的に努力している様子が伺えます。その取り組みは今後も注目の的となるでしょう。