山形・南陽からニューヨークへ
山形県南陽市に拠点を置くアップサイクル着物ブランド「おうんちゃん」が、2026年のニューヨークファッションウィーク(NYFW)への出展を発表しました。このプロジェクトは2025年4月から本格的に始動し、様々な専門家との連携により進められています。
おうんちゃんが目指すのは、地域の着物文化を現代的に解釈し、世界中にその魅力を伝えること。特に、古布や着物から生まれる“記憶”や“祈り”を取り入れ、時代を超えた物語として新たに生まれ変わる服を提案しています。これは“Spiritual Couture”とも称され、まさに時間を纏う服を確立しています。
なぜNYFWなのか
なぜおうんちゃんが国際的な舞台、NYFWに出展することを決意したのか。それは、山形・南陽で育まれてきた着物の技術と文化を世界に広めるための新しい挑戦だからです。地域に根ざした伝統を現代の感覚で再提案し、その価値を未来に継承するための一歩として、このプロジェクトが位置づけられています。
プロジェクト体制の重要性
「おうんちゃん」のNYFW出展プロジェクトは、以下のような各種支援機関や専門家との協力体制によって支えられています:
- - 南陽市商工会:地域支援や事業伴走を担当。
- - 公益財団法人やまがた産業支援機構:事業化や支援体制を構築。
- - 株式会社ELN:海外連携に関わる。
- - フランスファッションコンサルタントチーム:クリエイティブな方向性を指導。
- - デザインラボ株式会社:ブランド戦略の構築を助けています。
このように、山形を起点に国内外の専門家の知恵と力量が集結することで、NYFWへの道を開いています。地域の技術を活かし、さらに進化する可能性に期待が寄せられています。
デザイナーの思い
おうんちゃんの代表でありデザイナーの渋谷純子さんは、アパレルのサンプル縫いを経て、車椅子の縫製技術を習得。その中で独自の立体裁断の技術も磨いてきました。現在は、この経験を活かし、着物のアップサイクルによるリメイク事業を展開しています。彼女のデザインは、伝統的な着物の柄や質感を現代のスタイルに見事に融合させています。
アイデアの具現化
おうんちゃんが提案する新作のアップサイクルブルゾンは、着物柄の魅力を最大限に引き出すデザイン。リバーシブルで使用可能なこのブルゾンは、背面に鮮やかな着物柄を大胆に配置し、遠くからでも視認できる美しさを誇ります。このように、伝統技術と現代デザインが見事に交じり合うことで、生まれる“Spiritual Couture”を表現しています。
このプロジェクトは、山形の伝統を守りながら満ちあふれるクリエイティビティと共に、世界へ向けた新しいストーリーを発信するものです。展開される新たなコレクションについては、2026年1月発表予定ですので、期待が高まるばかりです。
お問い合わせ
興味を持たれた方は、以下の連絡先までお問い合わせください。
詳細情報は公式ウェブサイトやインスタグラムでもチェック可能です。風情豊かな着物文化を現代に再解釈したおうんちゃんに、ぜひご注目ください。