株式会社クラシコムが描く新しい働き方
株式会社クラシコムは、ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」を運営し続けており、17期連続での売上成長を成し遂げています。今回は同社の「健やかな組織開発」に焦点を当て、その独自のアプローチや成功の秘訣を探ります。
イベント「健やかな組織のつくりかた」
まず注目すべきは、2024年8月23日に開催予定のオンラインイベント「健やかな組織のつくりかた」です。このイベントでは、クラシコムの代表取締役社長青木耕平氏や人事企画室マネージャー金恵栄氏が登壇し、健やかな組織の構築の道のりや今後の展望について語ります。参加は無料で、興味がある方はぜひ登録してみてください。
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ミッション「フィットする暮らし、つくろう」
クラシコムは2006年に設立され、翌年には「北欧、暮らしの道具店」の運営を開始しました。そのミッションは「フィットする暮らし、つくろう」というもので、スタッフ自身が満足できる生き方を重視し、顧客にもその実現を手助けすることを目指しています。近年、特に重要視されているのは、働きかけによるスタッフのライフスタイルの向上です。
2023年7月期のデータによると、同社の従業員は98名で、残業はほぼゼロに近く、月平均は3.7時間です。これは同社が「残業を当たり前にしない働き方」を根付かせてきた成果であり、スタッフのワークライフバランスを大切にしています。
多様なライフステージへの配慮
クラシコムでは、スタッフの過半数が小学生以下のお子さんを育てており、常に15%〜20%が産育休を取得しています。このような中でも、女性管理職比率は64%を誇り、男女を問わず多くのスタッフが柔軟に責任の範囲を広げ、自分に合った働き方を模索しています。
このように、クラシコムではスタッフ一人ひとりの状況に応じたサポートが行われています。特に、女性管理職の数が多いことは、ライフステージに関わらず多様なキャリア支援を行う企業文化を示しています。
健やかな組織開発の取り組み
クラシコムの組織開発は、代表直下の人事企画室により、以下の3つの取り組みが行われています。
1. 採用
自社サービスを通じて、期待値のすり合わせを行いながら人材を採用しています。スタッフの8割が元顧客というデータからも、顧客との密接な関係が採用にも影響していることがわかります。
2. キャリブレーション
従来の評価制度ではなく、期待値の調整を基にしたキャリブレーション制度を導入し、スタッフの役割を半年に一度見直しています。これにより、スタッフが自身の役割に合った業務に集中できる環境が整っています。
3. マネジメント支援
中間管理職を支援するために、マネージャー同士の信頼関係を強化する様々な取り組みが行われています。特に、経営陣との交流や合宿などを通じて、管理職が安心して業務に従事できる環境が整えられています。
まとめ
株式会社クラシコムは、継続的な組織開発を通じて、働く環境や文化を改善し続けています。17年間の売上成長を達成しながらも、スタッフのライフステージや働き方に配慮した企業文化が根付いている点は特筆に値します。今後のクラシコムの活動から目が離せません。彼らの取り組みは多くの企業にとって模範となるでしょう。