アスクルが進める「Go Ethical」の取り組み
アスクル株式会社(東京都江東区、本社)は、2019年11月に開始した取り組み「Go Ethical」を通じて、商品廃棄ロス削減を目指しています。この取り組みの成果として、2025年1月20日には累計廃棄削減数が200万個に到達しました。
「Go Ethical」は、一般消費者向けのインターネット通販サービス「LOHACO」でスタートしました。このプログラムは、商品が廃棄される理由として多い返品やパッケージの汚れ、製造期限切れなどによって無駄になる商品を、品質に問題がない限り、メーカーと共に再流通させることを目指しているのです。これにより、適正価格での販売が実現され、多くの新しい顧客を獲得する機会となります。
2023年9月には、事業所向けの通販サービス「ASKUL」にもこの取り組みを拡大し、文具や梱包資材、事務機器などさまざまなBtoBカテゴリに対応するようになりました。
拡大する取り組みと参加ブランド
「Go Ethical」プログラムには、これまでに77のブランドやメーカーが参加し、累計で202万2986個の廃棄削減を達成しています。この取り組みは、ただのリサイクル活動ではなく、サステナブルな社会を実現するための新たなビジネスモデルを形成しています。特に、上流のサプライチェーンへの取り組みが強化され、製造プロセスで発生する規格外品や端材の販売も始められています。
サステナブルな未来へ向けて
さらに、2024年7月には、製造工程で廃棄されていたボトルを再利用した「つながる天然水」の数量限定販売が予定されており、同年12月には端材をアップサイクルした養生テープと両面テープが発売される計画もあります。
アスクルは、これらの取り組みを通じて、消費者のサステナブルな生活やエシカルな消費ニーズに応えることを目指しています。そして今後は、メーカーやサプライヤーとの連携を一層強化し、廃棄ロス削減の努力を広げると共に、ビジネス商材のカテゴリをさらに増やしていく考えです。
まとめ
アスクルの「Go Ethical」は、商品廃棄ロスの削減を通じて新しい市場を開拓するだけでなく、質の高い製品を持続可能な方法で消費者に提供することを可能にします。これにより、すべてのステークホルダーにとって価値ある選択肢となることを目指し、環境への配慮を深める企業へと進化を続けています。