再生可能エネルギーの発展に向けて、蓄電池が果たす役割
株式会社ワイヤーエナジーのグループ企業、株式会社エナジーコンシェルジュが、四国電力管内において系統用蓄電池の新たな開発計画を発表しました。2025年3月末までに、50MW(200MWh)の蓄電設備を構築することを目指しています。この取り組みは、再生可能エネルギーを主力電源にすべく、変動性のある太陽光や風力発電に対する調整能力を向上させることを目的としています。
再エネの拡大と系統用蓄電池の重要性
日本政府は、CO2排出削減やエネルギー効率の向上を視野に再エネ導入を推進しており、太陽光発電や風力発電の活用が進展しています。しかし、これらの再エネは発電が不安定なため、エネルギーコストの安定と供給の信頼性を確保するために、系統用蓄電池の導入が求められています。
系統用蓄電池事業の展開
エナジーコンシェルジュは、系統用蓄電池事業に着目し、太陽光発電の新規開発で培った経験を生かし、適地の取得や電力申請業務を中心に据えています。これに伴い、事業者やメーカー、アグリゲーターを含む企業の連携を強化し、一貫したサービスを展開する計画です。具体的には、プロジェクトの計画から建設、運用、保守管理までの体制を確立し、1年以内の完了を視野に入れています。
脱炭素化への取り組み
再エネを持続可能な電源として活用し、2050年の温室効果ガスゼロを目指す「脱炭素ドミノ構想」を推進しています。系統用蓄電池の導入により、再エネの安定供給が期待されており、企業と密に連携を取りながら脱炭素の未来を築いていく意向です。
開発パートナーの募集
今後、系統用蓄電池事業において必要な適地を所有する企業を募ることも予定しています。具体的な役割分担として、事業用地の確保はワイヤーエナジーが行い、系統用枠の確保は三福土建が責任を持つ形で進められます。さらに、EPC業務や運用管理についても専門業者と連携し、プロジェクトを迅速且つ確実に推進する計画です。
会社概要
株式会社ワイヤーエナジー
所在地:徳島県徳島市東船場町1丁目13番地 国際東船場113ビル3F
設立:2012年7月
運用資産:51億5,000万円
株式会社エナジーコンシェルジュ
所在地:徳島県徳島市徳島町城内6番地87 尾野ビル2F
* 設立:2015年7月
この計画が進行することにより、地域経済の活性化だけでなく、持続可能な社会の実現に貢献することでしょう。エナジーコンシェルジュは今後も新規な開発を推進し、地域に根ざした持続可能なエネルギー導入に傾注する姿勢を示しています。