廃水処理の新時代を切り開く『源帰』の登場
神奈川県小田原市に位置するSUZUKI Lab.&Dev.は、廃水処理における長年の課題であるカルシウムスケールの問題に対する革新的な解決策を生み出しました。この新しいアプローチにより、工場の廃水処理施設や最終処分場の浸出水処理施設でのカルシウムスケールの影響を軽減し、処理効率を向上させることに成功しました。
カルシウムスケールが引き起こす問題とは?
廃水処理施設において、カルシウムスケール(固体の沈着物)は大きな問題となります。スケールが配管やポンプに付着すると、水の流れが悪くなり、設備の故障を引き起こす可能性があります。特に、散気管が詰まることで活性汚泥への空気供給が不足し、さらに処理能力の低下やオーバーフローを引き起こす原因となります。従来の対策では、スケール除去と新たな生成の防止を別々に行わなければならず、多大な手間とコストがかかっていました。
『源帰』の特長
『源帰』は、廃水処理用の生物処理改善剤で、微生物の集合体であるバイオフィルムの結合力を弱化する特性を持っています。この特性によって、バイオフィルム内に酸素と栄養が行き渡り、微生物の分解能力が格段に向上します。結果、廃水処理の効率が劇的に改善され、カルシウムスケールの問題も併せて歴然とした効果を発揮します。
具体的な成果
SUZUKI Lab.&Dev.の『源帰』が実際に適用されたのは、大手化学工場の生物処理施設です。約6,000m³の曝気槽において、カルシウムスケールの除去と生成抑制が達成されました。従来は、大掛かりな高圧洗浄作業が必要でしたが、『源帰』の導入により、作業負担が大幅に軽減されたのです。数週間から1ヶ月後には、処理水の白濁が見られ、同時に空気供給が増加。配管の詰まりによる問題も解消され、現在ではスケール生成の抑制に役立っています。
まとめ
この成功事例は、廃水処理の改善に向けた一つの道筋を示しています。『源帰』の開発において、鈴木誠治氏が東京海洋大学との共同研究を通じて実現したこの革新剤は、今後の環境技術において欠かせない存在となるでしょう。廃水処理に関する新しいアプローチとして、『源帰』は非常に期待される製品です。
詳細は
こちらでご確認ください。