VRで半導体トレーニング
2025-03-31 11:18:52

NECファシリティーズ、VR技術で半導体工場のトレーニングが変わる

NECファシリティーズが実現した新たな研修方法



NECファシリティーズ株式会社は、3月に新たな教育用VRコンテンツを開発しました。このコンテンツは、同社の研修・研究開発センター「FM-Base®」を基にしており、半導体工場向けの設備操作をいつでも、どこでも学ぶことができる画期的なシステムです。

FM-Base®の概要とは?


FM-Baseは、クリーンルームや電気設備、純水設備、排水処理設備など、半導体工場に必要な11種類の設備が揃った専門施設です。今回は、圧縮空気設備(コンプレッサ)の研修がVR化されました。このVRコンテンツを利用することで、利用者はMeta Quest 3と呼ばれるVRデバイスを通じて、実際の設備を模したリアルな空間での操作を実習できます。

VR技術の利点


受講者は、その場に指導員がいなくてもシステムが自動的に作業結果を分析し、視覚的にフィードバックを受けられます。これにより、受講者は自分のペースで効率よく学習を進めることが可能です。将来的にはAIエージェントが個々の受講者の進捗を分析し、改善点を指示する機能も追加される予定です。

課題と対策


半導体業界では、熟練技術者の高齢化や人材不足が深刻な課題です。NECファシリティーズは、このようなバックグラウンドからFM-Baseを設立し、人材の早期育成を目指しています。特に、半導体業界ではトラブルシューティングやメンテナンススキルが必要とされており、個別の研修カリキュラムが受講者に好評です。すでに846名以上がこの新システムでの研修を受けており、今後はさらに受講機会を増やす計画です。

DX推進に向けての取り組み


NECファシリティーズは、事業のDX化を推し進めており、専門の組織を設けてさまざまなプロジェクトを動かしています。FM-Base内で行われている研究開発では、設備の稼働データの自動収集やエネルギー効率の可視化による予知保全を進めており、これを全国の拠点へ展開する計画もあります。

結論


NECファシリティーズが提供するVR技術を活用した研修は、業界のニーズを的確に捉えた新しい学びの形を示しています。工場のインフラ設備管理という分野でも、刷新された教育内容により、次世代の人材育成が急務となっている中、より効果的なスキル向上が期待されています。技能を磨き、充実した業務環境を整えていくため、 VRというテクノロジーの進化に注目が集まります。


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会社情報

会社名
NECファシリティーズ株式会社
住所
東京都港区芝二丁目22-12NEC第二別館
電話番号

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