船舶管理革新の舞台裏
2025-04-02 09:21:58

日本郵船とPolaris.AIが協力して船舶管理の新技術を開発

日本郵船とPolaris.AI、船舶管理の最前線



日本郵船株式会社と東京大学の松尾研から誕生したスタートアップ、Polaris.AIが共同で船舶管理に関するRAGアプリケーションの開発を進めています。この取り組みは、海運業界の業務プロセスを効率化し、データ管理の新たな時代を切り開くものです。

1. プロジェクトの目的と背景



船舶管理におけるドキュメントの数は膨大で、数百冊に及ぶ「船の取扱説明書」と呼ばれる重要な書類が存在します。これらは本船の運航や分解整備時に不可欠な情報源であり、日時が過ぎれば過ぎるほど、運用業務においての重要性が増しています。そのため、ヨコの情報を把握しやすく、必要な答えに速やかにアクセスできる技術が求められていました。

日本郵船は、これを実現するため、RAG(Retrieval Augmented Generation)技術を導入。膨大な文書から効率的に情報を検索し、確実に回答を生成するシステムを構築することにしました。

2. Polaris.AIが選ばれた理由



プロジェクトのパートナー選定では、Polaris.AIが持つ生成AIの専門性が評価され、多くの選択肢の中から選ばれました。その理由は大きく以下の3点です。

1. 専門的な知見
Polaris.AIの提案は、技術活用が基本的なものに留まらず、RAGの精度向上のための専門性が高いものでした。

2. 内製化への柔軟な対応
機密性の高いデータを扱うため、日本郵船の開発環境内での作業が必要でしたが、Polaris.AIは自社クラウドへのデータ移行を提案する他社と異なり、内製化に積極的に対応しました。

3. 熱意あふれる経営陣
Polaris.AIのメンバーからは、技術に対する熱意と理解が伝わり、全社での取り組みに対する強い意志を感じました。

3. RAGアプリケーションの進化



プロジェクトが始まり、Polaris.AIはデータの加工方法や回答の評価基準を見直すとともに、最適な技術やアルゴリズムの選定を行いました。その結果、当初約60%だった回答精度は80%以上にまで向上しました。また、業務現場での利便性を高めるため、ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスの見直しも進め、検索速度の改善や必要な情報の選択機能を追加しました。

日本郵船の海務グループ長代理、山田省吾氏は「各種の書類の中から必要な情報を簡単に見つけ出せる方法を探していた」と述べ、Polaris.AIの技術に対する期待を寄せています。数多くのデータや複雑な用語を扱う海事領域においても、Polaris.AIは迅速に問題を解決し、業務の効率化を実現することを目指しています。

4. 今後の展望



Polaris.AIは、船舶管理に限らず、製造業やアパレル、ヘルスケアなど多岐にわたる業界でのAI技術の導入支援を行っています。これにより、様々な業務プロセスの最適化を実現し、企業の成長に寄与することを目指しています。

ただの技術提供に留まらず、企業全体の業務改革を支援するPolaris.AIの取り組みから目が離せません。AIや機械学習による新たな価値創造が、今後も多くの企業で進められ、各業界における変革が期待されます。公式の導入事例も公開されており、より具体的なプロジェクトの詳細は以下のリンクから参照可能です。
導入事例紹介ページ

5. Polaris.AIの企業情報



Polaris.AI株式会社は2023年5月に設立され、東京都文京区を拠点に最先端テクノロジーを駆使して企業の課題解決をサポートしています。企業のニーズに応じたAIの導入から開発、運用まで、包括的なソリューションを提供する姿勢は、多くの企業から高く評価されています。


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会社情報

会社名
Polaris.AI株式会社
住所
東京都文京区本郷6-25-14宗分館ビル3階
電話番号

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