GVA TECHがOLGAをリニューアル
GVA TECH株式会社(東京都渋谷区)が全社で使用する法務OS「OLGA」を大幅にリニューアルし、契約書と社内規程の改訂を行った。今回のアップデートでは、最新の法令に基づく契約書ひな型が提供されるだけでなく、契約書レビューを行う際に特に注意すべきポイントについても詳しく解説される。
「OLGA」には、1,500通以上の契約書ひな型や社内規程が搭載され、ダウンロード機能も利用可能。これにより、ユーザーは必要に応じて契約資料を取得することができる。この新しい更新では、育児介護休業法改正への対応が強化されており、法改正後のひな型を使用してスムーズに契約書レビューを行うことができるようになっている。
契約書レビューの学びやすさを強調
OLGAでは、契約書レビューに不慣れな人に向けて、詳細な解説と注意点を提供することで、レビュー体験を向上させる。特に、条文に対する理解を深められるよう、背景情報や着眼点が新たに追加された。これにより、初めて契約書をレビューする人でも、必要な知識を身につけながら進めることができる。
さらに、自社の基準に合わせたOLGAプレイブックのカスタマイズも可能であり、初心者向けの情報を付与することで、自社独自の契約書に沿ったレビューが実現可能となっている。
改訂された契約書ひな型
新たにリニューアルされた契約書のひな型には、以下のような文書が含まれている:
- - 育児・介護休業等に関する規則(厚労省モデル)
- - 就業規則
- - 育児・介護休業等に関する労使協定書(厚労省モデル)
- - SaaSサービス提供者向け利用規約(法改正に伴わない変更)
- - SaaSサービス利用者向け利用規約(法改正に伴わない変更)
これらのひな型は全て、最新の法律に即した内容となっており、実際の業務に即して役立てることができる。
セミナーや解説記事へのアクセス強化
OLGAプレイブックには、過去にGVA TECHが開催した契約書レビューに関するセミナーや、公開された解説記事へのリンクも追加されている。これにより、レビュー時に生じた疑問点をその場で学び直し、理解を深めながら進めることができる。
今後の取り組み
GVA TECHでは、ユーザーからのフィードバックを元にさらにプロダクト開発を進め、法務担当者や弁護士の業務を効率化するための支援を続けていく予定だ。
法務OS「OLGA」は、法務部門と事業部門の垣根を超え、一体となった業務を実現するために開発されている。このシステムは、AI法務アシスタント、法務データ基盤、AI契約レビュー、および契約管理の4つのモジュールで構成され、全社にわたって法律業務の効率化を図っている。
今後、さらに多様な業務を支える機能が追加されることが期待されている。