ナノルクスが資金調達
2017-05-29 11:00:38

ナノルクス、ASUSと筑波銀行から1.3億円調達!赤外線カラー暗視技術の深化を目指す

ナノルクス、革新的な資金調達を実現



茨城県つくば市に本社を構える株式会社ナノルクスが、台湾の大手メーカーASUS社および筑波銀行グループから総額1.3億円の資金調達を行いました。この投資は、同社の独自技術である「赤外線カラー暗視技術」の開発と量産に向けての大きな一歩です。ナノルクスは、暗闇でも赤外線のみで鮮明なカラー撮影を可能にする技術を持っており、これによりさまざまな応用が期待されています。

赤外線カラー暗視技術とは?



ナノルクスの「赤外線カラー暗視技術」は、暗闇でのモノクロ撮影が一般的であった従来とは異なり、カラー動画像をリアルタイムで撮影する新しい技術です。この技術により、暗やみの中でも色情報を正確に把握することが可能となります。例えば、赤丸の突起が指の一部かキャップの一部かを容易に見分けることができます。これにより、視認性が大幅に向上し、実用性も増しています。

この技術は特許も取得済みで、普通のカメラに新たなイメージセンサーを組み込むことで簡単に実装が可能です。そのため、セキュリティカメラや介護施設での見守りシステム、さらには車載カメラなど、多岐にわたる応用が見込まれています。

投資の意義



ASUS社のJonney Shih会長は、「ナノルクス社のカラー暗視技術は非常にユニークで、ASUSにとって大きな価値がある」と評価し、投資決定を迅速に行ったことを明かしました。ナノルクスの祖父江基史代表取締役は、ASUSがスピード感のある技術志向の企業であることから、そのパートナーシップの重要性を認識しています。

また、筑波銀行は長い間ナノルクスの可能性に期待し、資金調達を支援してくれました。この信頼があったからこその成功であり、祖父江氏は感謝の意を表しています。

今後の展望



資金調達をテコに、ナノルクスは「赤外線カラー暗視技術」を実装したイメージセンサーの開発と量産体制の確立、更には関連技術の研究も進めていきます。この技術を活用することで、安全で安心な社会の構築に向けて貢献していく方針です。

ナノルクスは、2016年にNEDOスタートアップイノベーターとしても採択されており、これまでも多くの研究開発に取り組んできました。今年の2月には初号機を完成させ、社会インフラの一環として実証実験を行っています。今後もその技術革新が注目を集めることでしょう。

まとめ



株式会社ナノルクスの新たな資金調達は、未来の技術革新の先駆けとなるものです。赤外線カラー暗視技術は、安全を求める現代社会において、新しい可能性を示しています。その発展が期待される中、ナノルクスは挑戦を続けていくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ナノルクス
住所
茨城県つくば市千現二丁目1番地6
電話番号
050-3558-7115

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。