愛媛・大洲での冬の新しい観光体験
愛媛県の大洲で、冬の観光シーズンに向けて新たなプロジェクトが発表されました。その名も「こたつ舟遊覧朝食」。これは、NIPPONIA HOTEL 大洲城下町が提供する特別な体験で、冬の美しい風景と郷土料理を同時に楽しむことができます。
この企画の背景には、大洲が持つ冬の魅力をもっと伝えたいという願いがあります。夏の観光シーズンには多くの観光客が訪れる一方、冬季は大幅に来客数が減少している実情があります。調査によると、冬の観光施設利用者数は21.5%も減少しており、観光業にとって新たな課題となっていました。
冬の大洲の魅力を再発見
こうした課題に対処するため、大洲では新たな観光需要を創出する独自のプロジェクトが立ち上げられました。その計画の一環である「こたつ舟遊覧朝食」は、大洲を流れる肱川でこたつに入って舟を楽しみながら、熱々の郷土料理「いもたき」を味わうユニークな体験を提供します。
この企画では、水墨画のような幻想的な冬の風景を堪能しながら、冷たい空気の中で心身を温めることができるという特別な体験が待っています。こたつで温まりながら、朝霧に包まれた静寂の中で過ごすという贅沢な時間は、特にこの季節にぴったりです。
こたつ舟遊覧朝食の概要
「こたつ舟遊覧朝食」は、2024年2月1日と2月8日の各日で、宿泊者向けに限定で提供されます。プランの内容は、舟に乗りながらの朝食が含まれ、家庭的な味わいの「いもたき」を熱々の状態で楽しむことができます。料金はお一人様11,000円(税込・サービス料込)です。
- - 提供時間: 8:15~9:15
- - 提供場所: 肱川
- - 予約・詳細: こちら
大洲の歴史と文化を再生
NIPPONIA HOTEL 大洲城下町は、愛媛県の歴史的建築物を再生した分散型ホテルです。大洲市は、美しい城下町や「大洲のうかい」といった観光資源に恵まれていますが、近年の人口減少などで歴史的資源が失われつつある状況です。このホテルは、まちづくりの一環として、地域の価値を再生し、観光地としての魅力を高める役割を果たしています。
過去には7棟11室でスタートし、その後も増床を図り、現在では26棟31室を運営しています。その他の冬の観光プランとして、「肱川あらし」や「いちご狩り」などの提案も進められています。これにより、冬の大洲を訪れる人々に新しい価値を提供し、観光業の活性化を図る取り組みが続けられています。
まとめ
愛媛・大洲での冬の体験は、一味違う「こたつ舟遊覧朝食」で特別な思い出を創り出すことができます。自然の美しさと郷土料理を味わいながら、心身ともに温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。新たな観光の定番として、ぜひ訪れてみてください。