長野県茅野市、避難所混雑情報をリアルタイムで提供
2024年10月30日、長野県茅野市と株式会社バカンが、災害時の避難所に関する情報提供に関する協定を締結しました。これにより、茅野市の46カ所に設置される避難所において、リアルタイムでの混雑状況が配信されることになります。この取り組みは、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を活用し、避難者が「待つ」という負担を軽減することを目的としています。
リアルタイム混雑情報の仕組み
本サービスにより、災害発生時に開設される茅野市の避難所について、最新の混雑情報がバカンが提供するプラットフォーム「VACAN」を通じて配信されます。市民は、PCやスマートフォンを使って、VACAN Mapsにアクセスし、近隣の避難所の空き状況や混雑度を一目で確認できます。
混雑状況は、「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」といった4つの段階で視覚的に表示され、情報は避難所の職員が専用の管理画面からリアルタイムで更新します。これにより、避難者は混雑を避けて、より安全に避難行動をとることが可能になります。
取り組みの背景
この新たな取り組みは、自然災害が増加する現代において、避難者やその家族が安心して避難所を利用できる環境を整備するために企画されました。遠方に住む家族も、最新の混雑情報をスマートフォンなどから手軽に確認することができ、分散避難を促すことで、より安全な避難行動を支援します。
協定締結式の詳細
この重要な協定の締結式は、2024年10月30日の午後1時から、茅野市役所の第2応接室で行われます。市長の今井敦氏、バカンの代表取締役河野剛進氏が出席する予定です。
茅野市について
長野県の人口は2024年10月時点で約55,164人を記録しています。公式ウェブサイトには、避難所の情報や市の取り組みが掲載されています。
株式会社バカンの概要
2016年設立の株式会社バカンは、経済産業省が選定する官民支援プログラムJ-Startup 2019に選定されています。バカンは、レストランやカフェ、トイレ、観光地など様々な場所の空き状況をAIやIoTで検知し、その情報をデジタルサイネージやスマートフォンで配信するサービスを展開しています。
まとめ
長野県茅野市とバカンの協力により、災害時における避難の安全性が大幅に向上する期待が寄せられています。これらの取り組みは、今後の災害時における避難体制の強化に寄与することでしょう。空き状況の可視化とデジタル技術の融合は、これまでの避難の常識を変える可能性を秘めています。