アークエッジ・スペース、GUFG、清水建設と覚書締結
株式会社アークエッジ・スペース(以下、「アークエッジ・スペース」)は、株式会社三菱UFJ銀行(以下、「MUFG」)および清水建設株式会社(以下、「清水建設」)と、リモートセンシングにおける協業体制を構築するための覚書を締結しました。この提携により、衛星データを活用した新たなビジネス創出とアプリケーション開発が期待されます。
衛星コンステレーションの重要性
アークエッジ・スペースは、多数の超小型衛星を打ち上げ、宇宙空間に配置する「衛星コンステレーション」の開発を進めています。この技術は、地上との通信や地球観測の性能向上において非常に有効であり、気候変動対策や地球規模の課題解決に寄与するとされています。具体的には、ハイパースペクトルカメラを搭載した高度な地球観測衛星や、船舶向けのVDES通信衛星を開発し、コンステレーションの構築を目指しています。
地理空間情報プラットフォームの開発
加えて、アークエッジ・スペースは地理空間情報やIoTデータを統合した自然環境の変化を検出・分析するプラットフォームを開発中です。これにより、さまざまなデータを自動的に収集・処理し、ユーザーが求める情報を可視化する仕組みを実現します。高度なUIとAI技術を駆使し、専門知識がなくても簡単にデータを活用できるように工夫されています。
グローバルな取り組み
アークエッジ・スペースの技術は、国内外での応用が期待されており、農業や水資源管理、災害対応などあらゆる分野で実証実験や事業化が進められています。MUFGや清水建設と共にGHG(温室効果ガス)モニタリングの実証も行っており、今後は衛星データを活かした温室効果ガスの可視化が可能になる予定です。
海運業界への影響
特に、CO2の排出量を削減するために、船舶燃料のアンモニア代替による効果も測定されています。地上に設置したカメラで排出量をモニタリングし、削減量を正確に測定することで、海運事業者の負担軽減を目指しています。また、EU排出量取引制度(EU-ETS)においても、衛星データは排出量の算定作業を効率化し、客観性を保証するものと期待されます。
未来に向けて
これからもアークエッジ・スペースは、MUFGや清水建設を始めとした多数のパートナー企業と連携し、衛星データを通じて“より安全で豊かな未来”を実現するための取り組みを進めていきます。
企業概要
株式会社アークエッジ・スペースは、東京都江東区に本社を構える宇宙スタートアップ企業です。超小型衛星のコンステレーション技術を駆使し、地球観測や船舶通信、光通信など多岐にわたるミッションに対応した衛星インフラの構築を目指しています。
- - 本社所在地:東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
- - 代表取締役CEO:福代 孝良(ふくよ たかよし)
- - 設立年:2018年7月
- - Webサイト:アークエッジ・スペース