AIが異常要因を可視化、トラブル対応を迅速化する「Impulse」の新機能
ブレインズテクノロジー株式会社は、同社が提供する異常検知ソリューション「Impulse」に、AIモデルが異常を検知した際に、異常要因となるセンサー値をリアルタイムに表示する新機能を追加したことを発表しました。
「Impulse」は、センサーデータ、音声、画像、動画など、生産活動に関わる膨大なデータをAI技術で分析し、従来の閾値ベースの管理では見つけられない異常を検出するソリューションです。2014年のサービス開始以来、30,000を超えるAIモデルが稼働し、機械や設備の故障予兆検知、不良品の検出、作業工程の分析・改善などに貢献しています。
今回追加された新機能は、社会インフラを支えるユーティリティ・プラント設備の保全業務における人材不足と、高度化する設備管理に対応するため開発されました。AIモデルが異常を検知すると、異常要因となりうるセンサー値の候補をリアルタイムに表示することで、現場担当者は迅速な対応が可能になります。どの箇所を確認・対処すべきかを即座に判断できるため、トラブル発生時の初動対応を強力に支援します。
ベテランの知識を継承、AIによるトラブル解決の進化
ブレインズテクノロジー株式会社は、今後の「Impulse」の機能開発として、過去の同一事象との関連性の探索による根本原因の究明や、同社が開発する生成AIナレッジチャット「Chat EI」との連携による過去の障害報告書を活用した対処方法のレコメンドなどを検討しています。これにより、ベテラン保全員のノウハウを次世代に継承し、AIを活用したトラブル解決のさらなる進化を目指します。
「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024」で新機能を展示
「Impulse」の新機能は、2024年7月24日(水)〜26日(金)に東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024」で展示されます。同展示会では、生産設備保全管理、スマート保安、工場自動化、製造現場作業者を支援する「Impulse」の各種デモが公開されます。
ブレインズテクノロジー株式会社について
ブレインズテクノロジー株式会社は、AI技術を軸に、先端オープンテクノロジーを活用したITサービスを提供する企業です。「Impulse」に加え、企業の業務効率化を支援する「Neuron ES」なども提供しています。同社は、企業知の創造を支援することを理念とし、2012年3月に「Enterprise Intelligence」を商標登録しています。