ヘッドウォータースと富士通が共同開発した自動プレゼンテーション機能
株式会社ヘッドウォータース(東京都新宿区)と富士通株式会社(神奈川県川崎市)が、新たなイノベーションとして「Fujitsu AI Auto Presentation」を発表しました。この機能は、AIアバターを用いてプレゼンテーションや質疑応答を自動化するもので、ビジネス環境での業務効率化を目指しています。
AIアバターによる新たなプレゼン技術
「Fujitsu AI Auto Presentation」は、富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」のコア技術を元に設計されています。このシステムはMicrosoft 365 Copilotに対応した宣言型エージェントで、ユーザーは自らの顔や声を模したAIアバターを作成し、指定した言語とプレゼン資料に基づき、AIが自動でプレゼンテーションを行います。これにより専門的な知識が無くても、自動的にプレゼンを行える利点があります。
利用を簡単にする新機能
この新機能の導入により、ユーザーはMicrosoft TeamsやMicrosoft PowerPointといったアプリケーションからシームレスにアクセスできるようになり、ビジネスシーンにおけるプレゼンテーション作成の負担が軽減されます。具体的には、ユーザーは条件を自然言語で指定するだけで、エージェントがプレゼンを実行してくれるのです。
コラボレーションによる革新
ヘッドウォータースは開発の過程で、以下の技術領域に焦点を当ててきました。
1.
宣言型エージェントの設計: CopilotチャットUIを利用し、ユーザーが自然言語で指示することで段階的に資料作成を行える仕組みを構築。
2.
音声生成の自動化: Azure OpenAIやSpeech Serviceを活用し、プレゼン資料の内容から音声を生成。これによりナレーションが自動で行われます。
3.
安全な資料取得: Graph APIを利用してユーザーのOneDriveやSharePointから必要な資料を安全に取得。
4.
アバターの生成: アップロードされた画像や音声を基にAIアバターとナレーション音声を生成、実際のプレゼンテーションに統合します。
お客様への約束
ここからの展開については、富士通社内での試験運用が2025年度第2四半期から始まります。最終的には法人顧客向けに本機能を提供する予定で、プレゼンテーションの品質向上と人的リソースの削減を目指しています。
共同開発の意義
富士通のAI戦略・ビジネス開発本部長である岡田 英人氏は、「この新たな機能の開発により、業務効率化やビジネスの変革を支援したい」と述べています。一方、ヘッドウォータースの西間木 将矢取締役は、「実践的なAIエージェントの社会実装が、より良い未来に向けた一歩である」と強調しています。
未来を見据えて
「Fujitsu AI Auto Presentation」の導入により、プレゼンテーションの土台が大きく変わろうとしています。AI技術が進化し続ける中で、ユーザーはより高効率な業務環境を手に入れることができるでしょう。これからの展開に期待が高まります。