九州のデジタルトランスフォーメーションを加速する新たなサービス
九州の企業や自治体のために、日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)、Qsol株式会社、株式会社QTnetの三社が新たに協業を開始し、Oracle Alloyを用いたマネージド・クラウドサービス「absonne(アブソンヌ)」を提供する運びとなりました。これは、データ主権を確保しつつ、厳しいセキュリティ要件を満たす高度なクラウド基盤を提供することを目的としています。
九州における産業集積の重要性
近年、九州地域では半導体産業や製造業の集積が進む中、企業は工場データの活用やBCP(事業継続計画)対策など、信頼性の高いITインフラの構築を求めています。また、データの国外移転リスクの高まりに伴い、国内にデータを厳格に管理するための「ソブリンクラウド」に対する期待も高まっています。このような背景において、NSSOLは九州地域の発展を支援するため、自社の強みを活かした「absonne」の提供を決定しました。
共同事業体による強力なネットワーク
この協業により、NSSOLはエンタープライズ向けのクラウド設計やエンジニアリング、運用に至るまでの広範な知見を提供し、Qsolは地域に根ざした営業活動やITエンジニアリングサービスを担当します。その上で、QTnetは高信頼性を誇るデータセンターとネットワーク環境を整備し、九州全域の企業や自治体に向けたサービスを展開します。
この三者の連携により、九州地域に最適化されたオペレーションが実現され、地域のデータを地域のインフラで処理する体制が整います。これにより、企業の競争力向上やIT人材の育成と定着が図られ、さらには地方創生にも貢献していくことでしょう。
absonneとは?
「absonne」は、NSSOLによって提供されるマネージド・クラウドサービスです。高い運用品質と信頼性を持ち、2026年下期には次期プラットフォームが提供される予定です。このプラットフォームは日本の企業が求めるデータ主権要件に応え、自国内での運用・管理を実現したソブリンクラウド環境を目指しています。具体的には、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)が提供する200以上のAIやクラウドサービスを利用しつつ、NSSOLの運用サービスやサイバー攻撃対策のオプションも用意されています。
各社の声
NSSOLの玉置社長は、九州企業のデータ主権確保やセキュリティの強化、AI活用を支えることでDXを推進し、ビジネスの持続的成長に貢献する意気込みを示しています。また、Qsolの廣渡社長は、地域のIT課題解決に向けて協力し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強調しています。QTnetの小倉社長は、堅牢なデータセンターと高品質なネットワーク基盤を提供することで九州の発展に貢献する考えを述べています。
地域の未来に向けて
エネルギー供給とデジタル技術の拡充を目指す九電グループや、日本オラクル社からも、高い信頼性を持ったマネージド・クラウドサービスの展開が期待されています。この部署によって、九州地域の産業競争力を強化し、持続可能な社会の実現に積極的に貢献していく方針です。
このように、九州地域に特化した「absonne」のサービスは、地方のデジタルトランスフォーメーションを一層加速させるものとして、注目を集めています。