立正大学博物館で展示される古代瓦の魅力とは？

立正大学博物館の特別展示『古代瓦〜文字瓦を中心に〜』

立正大学博物館にて、令和7年度の館務実習生によるミニ展が開催されています。この展示は、埼玉県熊谷市に位置する大学の博物館で実施され、古代瓦に特に焦点を当てています。実習を受けた学生たちが自らテーマを決定し、博物館の収蔵品から選び抜かれた展示物が並び、訪れる人々に新たな知見を提供しています。

文字瓦の歴史

展示の中心となっているのは「文字瓦」です。これは、瓦の一部に地名や郡の名前が記載されたもので、特に仏教に関連する寺院の建立時に多く生産されました。聖武天皇が741年に発布した「国分寺建立の詔」により、全国各地で国分寺が設立され、そのためには大量の瓦が不可欠でした。これにより、埼玉県内の数か所に窯が設置され、瓦の製造が盛んに行われました。

立正大学は昭和30年代よりその窯跡の研究に取り組み、非常に貴重な出土品を収蔵しています。今回の展示は、これらの資料の活用を目的としています。

学芸員養成教育の重要性

この展示は、博物館法に基づく実習の一環です。学生たちは、博物館の経営や資料保存方法、展示方法、教育論などを学び、実際の現場での経験を通じて学芸員としての資質を養います。この実習を経て、学生たちは博物館の専門職として必要なスキルを身につけていきます。

展示会の詳細

令和7年8月16日から9月27日までの期間、立正大学博物館1階第1展示室で開催されるこのミニ展は、全26日間にわたって行われます。開館時間は午前10時から午後4時までで、火曜日、土曜日、日曜日は休館日です。ただし、8月16日と17日、さらに9月27日は特別開館となっており、多くの来場者を迎え入れます。