SHIMTEQ™ RSN ACS01
2024-06-27 18:34:47

常温保管可能なFRP向け新規低粘度マトリックス樹脂「SHIMTEQ™ RSN ACS01」をSHINDOがリリース

常温保管可能なFRP向け新規低粘度マトリックス樹脂「SHIMTEQ™ RSN ACS01」をSHINDOがリリース



株式会社SHINDO(本社:福井県あわら市)は、強化繊維プラスチック(FRP)のマトリックス樹脂として使用する変性アクリル樹脂「SHIMTEQ™ RSN ACS01」を新たにリリースしました。

「SHIMTEQ™ RSN ACS01」は、25℃で50mPa・sを示す低粘度の樹脂で、常温保管が可能です。また、一液硬化タイプのため、そのまま加熱することで硬化反応が起こる熱硬化性樹脂です。従来の二液性熱硬化性樹脂は、主剤に硬化剤やその他の添加剤を添加して使用していましたが、「SHIMTEQ™ RSN ACS01」は一液硬化タイプなので調液が不要で、常温保管もできることから、製造工程における材料管理の簡素化と硬化物の品質安定に貢献します。

さらに、低分子量の液状モノマーやオリゴマーを採用することで、RTM、インフュージョン成形法などに使用できる低粘度を実現しました。樹脂含浸が困難な繊維体積含有率の高い成形物を得る場合においても、強化繊維基材積層体の面内・面外方向ともに含浸しやすい特徴があります。

硬化物の材料特性としては、エポキシ樹脂と同等の弾性率を維持しながら、高靭性を実現しています。「SHIMTEQ™ RSN ACS01」は、アクリル骨格を有し、硬化時には架橋せず重合により主鎖が長くなるよう分子設計されているため、高靭性を発現しています。

従来の熱硬化性マトリックス樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂などでは困難だった低粘度と高靭性を高い次元で両立させている点が大きな特徴です。これらの特徴から、成形時の材料温度管理が困難な環境でのFRP成形や耐衝撃性が求められるアプリケーションへの適用の可能性を広げ、新たなソリューションの提供を可能にします。

SHINDOについて



SHINDO産業資材事業は、基材加工を中心とした産業資材事業を主軸に展開しています。NCF(non-crimp fabrics)、炭素/ガラス繊維強化熱可塑性プリプレグ、耐熱や三次元編物といった機能性基材を自社製品として取り扱っています。

会社概要

社名:株式会社SHINDO産業資材事業
本社所在地:〒919-0602 福井県あわら市菅野60-8-1
代表取締役:深町 忠則
事業内容:FRP(繊維強化プラスチック)用強化材などの産業用繊維資材の開発・製造・販売
設立:1978年7月
HP:https://www.shindo.com/jp/material/

お問い合わせ

E-mail:[email protected]

大阪支店

営業課長:斎藤 健
* 開発部課長:笠川 英寿


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