株式会社Finatextとの提携により、ニッセイプラス少額短期保険株式会社(以下、ニッセイプラス)が新たに生成AIを活用した査定業務自動化システムを2026年10月30日から始動することが発表されました。この取り組みは、保険業界における効率化と透明性の両立を目指すものであり、特に引受査定の業務において重要な一歩とされています。
背景と目的
近年、AI技術の進化とともに、多くの金融機関が生成AIを導入する動きが加速しています。しかし、生成AIにはブラックボックス化や判定の不透明性というリスクが伴うため、信頼性を確保しながらその利点を活かす方法が求められています。ニッセイプラスは、こうした課題を踏まえ、自社の査定業務を効率化する方法として生成AIの活用を選びました。
この新しいシステムの開発は、2026年7月から始まり、約4ヶ月の間で完成に至りました。その核となるのが、Finatextが提供する保険ビジネスプラットフォーム「Inspire」です。このプラットフォームは、AIの推論や静的なルール、さらには人間による確認を組み合わせた柔軟な設計であり、業務に応じた対応が可能です。これにより、業務ルールや信頼度を考慮しながら人間の検証を含めることができるのです。
AI査定業務自動化の進め方
ニッセイプラスは、まず定型的な処理が多い「スマホ保険」の引受査定から自動化を開始します。開始当初は「自動査定結果を人が承認する」形式でスタートし、その結果をもとに人間による承認が不要な自動査定へと移行していく計画です。また、適用対象の業務や商品は段階的に拡大し、さらなる効率化を図る予定です。
責任あるAI活用ポリシー
ニッセイプラスは、生成AIを用いた業務運営において遵守すべき「責任あるAI活用ポリシー」を制定し、2026年10月28日に公表しました。このポリシーにより、顧客や提携先からの信頼を得られるサービスを維持することを目指しています。AIの進化に伴い、適切なガバナンスを持つことが重要であるため、責任ある運用が求められています。
未来への展望
今回の取り組みは、生成AIの活用が避けられない現代において、金融機関としての信頼性を確保するための実践的なモデルを提供するものです。ニッセイプラスとFinatextは、このシステムを通じて「説明責任を果たせる金融インフラ」を確立し、顧客に対して最高のサービスを展開することに全力を注いでいます。今後、生成AIを活用した金融サービスがどのように発展していくのか、注目が集まります。
会社概要
ニッセイプラス少額短期保険株式会社
- - 代表者: 今西 秀幸
- - 所在地: 東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル FINOLAB
- - 設立: 2021年4月30日
- - 公式HP: ニッセイプラス公式HP
株式会社Finatext
- - 代表者: 木下 あかね
- - 所在地: 東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9 階
- - 設立: 2018年12月
- - 公式HP: Finatext公式HP