グラッドキューブとアリババクラウドの戦略的提携
株式会社グラッドキューブは、2025年9月25日にアリババクラウドと業務提携し、生成AIソリューションの共同開発をスタートしました。この提携により、デジタルマーケティング分野における革新が期待されており、広告配信用の画像や動画の自動制作などが行われます。アリババクラウドの強力なクラウド基盤を利用し、開発効率が大幅に向上し、新しい価値の創出が目指されています。
提携の背景
近年、デジタルマーケティング市場では、広告やコンテンツ制作においてスピードと品質の両立が求められています。特に短尺動画や縦型フォーマットの普及により、制作工数は増大し、企業のマーケティング活動にも負担がかかる傾向にあります。また、企業コミュニケーションの現場では、迅速かつ的確な情報発信が不可欠です。このような背景を受け、AI技術を用いて制作プロセスの効率化を図ることが不可欠となっています。
それに応える形で、グラッドキューブとアリババクラウドは、この課題に対処するための戦略的パートナーシップを結びました。両社の豊富な技術力を組み合わせ、生成AIを駆使した広告素材の自動制作やAIアバターを用いた業務効率化の取り組みを進めていく予定です。
取り組みの概要
1.
AIの力でクリエイティブを加速
グラッドキューブは、広告画像や動画の自動制作、バナーやコピーの生成を行い、制作プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進します。特に、アリババのビジュアル生成AIモデル「Wan」を用いた縦型ショートドラマ制作サービス「Dra Vis」を活用することで、短期間で高品質な映像制作が実現される見込みです。この取り組みはクリエイターの効率性と創造性を飛躍的に向上させることが期待されています。
2.
生成AIアバターによる業務効率の向上
決算発表や株主総会、採用活動などで役立つ生成AIアバターサービス「AvaTwin」を通じて、アバター、AI音声、資料を自動で統合するシステムを構築します。アリババAIとアリババクラウドの技術を融合し、短期間で顧客に提供することが可能となります。
3.
戦略的パートナーシップによるビジネス効果
両社の技術やノウハウを結集し、デジタルコンテンツ制作やマーケティングの最適化を実現します。また、SaaSサービスの信頼性を高め、事業活動のスピードと精度向上を図ります。アリババクラウドの高度なセキュリティ機能により、広告配信や解析サービスの安全性も強化されます。
4.
拡張性と安全性を兼ね備えたクラウド基盤
グラッドキューブは主要なクラウド基盤にアリババクラウドを選定しました。これにより、高性能かつ安全なクラウド環境を最大限に活用し、サービスの安定供給と生成AI・デジタルマーケティング領域の成長を支えることができます。
コメント
グラッドキューブの代表取締役CEO、金島弘樹氏は「生成AIを用いた開発や業務効率化に注力しており、アリババクラウドとの提携に期待しています。デジタルマーケティングにおけるクリエイティブ制作の時間短縮と技術革新が実現できると信じています」と述べています。
一方、アリババクラウドジャパンのカントリーマネジャー、与謝野正宇氏は「今回の協業により、アリババの先進的なAI技術を日本のデジタルマーケティング領域で活用できることを喜ばしく思います。今後も現地パートナーと協力し、最先端のAIを次々と導入し、日本企業に実効性のある価値を提供していきます」と述べています。
アリババクラウドとは
2009年に設立されたアリババクラウドは、デジタル技術とインテリジェンスを持つアリババグループの中心的な役割を担っています。幅広いクラウドサービスにより、世界中の顧客に強力なデータベースやセキュリティ、アプリケーションサービスを提供しています。IDCの調査によると、アリババクラウドは2018年以降、IaaS分野で世界で3位のサービスプロバイダーとして認定されています。一方で、アジア太平洋地域においては1位を誇り、多くの企業にとって信頼できるパートナーとなっています。
株式会社グラッドキューブについて
グラッドキューブ(証券コード:9561)は、テクノロジーを駆使して世界中に笑顔と喜びを届けることを目指しています。顧客のマーケティング支援やデジタルマーケティングのDXを手掛け、クオリティの高いシステムやサービスの提供に努めています。公式HP:
glad-cube.com