南海プライウッド新工場
2025-10-03 12:03:11

南海プライウッド、インドネシアで新工場を稼働し新製品を発表

南海プライウッド新工場稼働と新製品NaSFa発表



南海プライウッド株式会社(香川県高松市、丸山徹社長)は、2025年10月3日に、インドネシアの連結子会社PT.NANKAI INDONESIAが新たに設立したジュンベル工場の稼働セレモニーを行いました。この新工場は、同社の第三工場として位置づけられ、集成材や新製品の合板を生産することを目指しています。

新工場の目的と生産能力



ジュンベル工場では、今後1年以内に月間2,000立方メートルの集成材、生産したファルカタを特殊加工して強化した新製品「NaSFa」と、LVL(超高強度合板)の生産を1000立方メートルを目標としています。NaSFaは、独自の加工技術を駆使することで、通常のファルカタ製品よりも高い強度を誇ることが期待されています。通常の南洋材と比較しても、その強度面での優位性があるとされています。

新製品NaSFaの特長



新しく発表されたNaSFaは、ファルカタを強化した合板であり、従来の製品に比べて強度を増したものです。経済的かつ安定的に調達可能なファルカタ材のデメリットを解消すると同時に、国内外の市場において競争力を高めることを目的としています。今後はこの新製品を更に市場展開し、営業活動を強化する計画です。

ジュンベル工場の位置と利点



この新工場があるジュンベル県は、ファルカタの生産地として知られ、原材料の調達において非常に有利な環境を提供しています。また、工場は主要な国道に面しているため、原材料や製品の運搬がスムーズに行える利点があります。

投資背景と今後の展望



ジュンベル工場の設立は、2021年12月のスメル山噴火による第2工場ルマジャン工場の被災を受けたものであり、集成材の生産能力が3割以上減少した背景があります。このため、生産能力を回復し、さらなる増産を図ることが急務であり、ジュンベル工場の設立が決定されました。工場の敷地面積は約6ヘクタール、投資金額は820万ドルに達する見込みです。新工場では、約400人の人員を現地で採用し、地元経済にも寄与する期待が寄せられています。

認証取得の状況



さらに、ジュンベル工場では2025年7月にはCARB認証を取得済みであり、JAS(日本農林規格)についても近日中に取得を予定しています。これにより、品質の向上も図られ、より信頼のおける生産体制を整えることができます。

今回の新工場稼働と新製品発表は、南海プライウッドの成長戦略の重要な一歩であり、国内外の市場における競争力を高める大きなチャンスとなるでしょう。この取り組みを通じて、さらなる発展が期待されています。


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会社情報

会社名
南海プライウッド株式会社
住所
香川県高松市松福町一丁目15番10号
電話番号
087-825-3655

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