サラリーマンのお小遣い
2015-06-29 15:40:02
2015年サラリーマンのお小遣い状況と物価上昇の影響
最近発表された「2015年サラリーマンのお小遣い調査」の結果が話題になっています。これによると、男性会社員の毎月のお小遣いは37,642円となり、これは1979年の調査開始以来、過去2番目に低い金額です。特に1982年には最低額の34,100円に達したことがありますが、今年もお小遣い額の減少が続いています。
調査を年代別に見ると、20代および30代の男女は、昨年とほぼ変わらず同じ水準を維持していることがわかります。しかし、40代および50代の男性会社員の減額は4,000円以上も達しており、養育費や教育費、さらには生活費の増加といった経済的な厳しさが影響している可能性があると考えられます。特に、家計における負担感が、お小遣いに直接的な影響を及ぼしていることが指摘されています。
さて、お小遣いが減少している中でも、昼食代は逆に上昇傾向にあります。男性会社員の1日の平均昼食代は、昨年の541円から601円に増加しました。これは主に消費税の増税や物価上昇が影響を与え、外食やコンビニでの購入が高くなったためと考えられています。このように、収入が減少している一方で、日常の支出は増えている現状が浮き彫りになっています。
さらに飲み代に関しても注目されます。男性会社員が外で一度飲む際の平均費用は4,954円、自宅で飲む場合は2,861円という結果で、外飲みの方が約2,000円も高いことがわかりました。なお、1ヶ月の平均飲み回数は昨年と同じく2.4回となっており、特に20代では回数を増やす傾向が見受けられ、30代や40代が減少している点は興味深い統計です。
消費税に対する感じ方についても見逃せません。2014年4月に8%に増税されて以来、男性会社員の78.2%がその負担を感じていると回答しており、昨年よりも5.2%上昇しています。特に、1989年の消費税3%導入時や昨年の8%増税直後と比較しても、その負担感は最高レベルに達していると言えるでしょう。一方、女性会社員では負担を感じている割合が84.9%に達し、男性よりも高い結果が出ています。
このように、物価の上昇が家計全体、とりわけお小遣いに対する圧力を強めているのが現実です。調査によれば、男性も女性も共通して経済的な不安がひしひしと感じられ、消費税に対する厳しい視線が続いています。この結果は、多くの企業や個人においても深刻な影響を与えていくことが予想されます。詳細な調査結果については、「2015年サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」を参照してください。
会社情報
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株式会社SBI新生銀行
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